2005 Fiscal Year Annual Research Report
体感しながら発想する立体組み立て式建築デザインツールの開発
Project/Area Number |
16760508
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Research Institution | Yonago National College of Technology |
Principal Investigator |
高増 佳子 米子工業高等専門学校, 建築学科, 助教授 (80290782)
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Keywords | 建築デザイン / デザインツール / 体感 / 組み立て式 / 発想 / 模型キット / 建築ワークショップ / ホワイトキューブ |
Research Abstract |
以下の通り、今年度の予定の研究を終えることができた。 (1)昨年度試作や検討を重ねて開発した「体感しながら発想できるツール」第1号(ブロック形状)を使って、実用可能性などの検証を行った。 ■第1号ツール:150mm角のポリエチレン発泡体で各面の角にマジックテープが装着され、簡単につけたりはずしたりできるブロック形状の空間創造体感ツール。スポンジ状なので子供でも安全に組み立て作業ができる。全部で4200個あり小部屋程度の空間は組み立て、体感できる。 ・まずは研究室学生を対象に、ゼミ授業等で本ツールを利用した空間の可能性検討ワークショップを開催し、記録・検討を重ねる。大きさの可能性、形の可能性、テーマの可能性、作業人数等の可能性など。 ・その後、本学の公開講座を活用して、子供対象のワークショップに利用。子供でも安全で簡単に空間を発想するツールとして利用可能であることを検証。問題点も把握する。 今回は、最大1800x1800mmの断面サイズで組み立てたが、手が届かないところを組み立てる場合の足場を考慮する必要がある。 (2)さらに他形状の「体感しながら発想できるツール」として、第2号(筒型ブロック形状)も試作開発した。10月に一般人対象に、体感できる展示を行ない、ヒアリング調査を行った。これについては、来年度以降に検討を重ねて学会等の発表を行う予定である。 ■第2号ツール:150mmを単位に筒状で体が入るサイズで組み立てられた合板の家具のようなもの。筒も単純なまっすぐだけではなく、折れ曲がっていたり、窓が空いていたりして、置き方によって、椅子になったり、ベッドになったり、机になるようなもの。いくつかの組み合わせでその場の空間がいろいろに形作られる。 また第1号ツールと第2号ツールは組み合わせても使えるので、今後そのような使い方の方法論も検討してみたい。
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Research Products
(1 results)