2004 Fiscal Year Annual Research Report
アンモニア・水混合媒体を使用した発電・冷凍サイクルに関する研究
Project/Area Number |
16760699
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹下 恵介 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (50367116)
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Keywords | エネルギーシステム / 環境調和 / 冷凍・空調 / エネルギー利用 |
Research Abstract |
本研究は,さまざまな排熱のもつ熱エネルギーを有効利用するために,低沸点媒体であるアンモニア・水混合媒体を作動流体とするタービンサイクルおよび冷凍機,そしてそれらを接続して効率の向上を目指すハイブリッドサイクルを実証することを目的としている.本年度の内容は,大きく分けて次の3つに大別できる. (1)アンモニア・水混合媒体タービンシステムおよびアンモニア吸収式冷凍機個別の特性調査 システムの制御を適切に行うために,アンモニア吸収式冷凍機については溶液ポンプにかかわる不具合現象の改善を行った.また,タービンシステムについては,さまざまな熱源に対応するための基礎として,熱源温度が変化した場合の特性を調査した. (2)ハイブリッドサイクル形態の決定 シミュレーションプログラムを構築し,ハイブリッドサイクルの形態を検討した.結果として,2種類の接続形態が考えられ,それぞれについて制御のしやすさや効率を明らかにした. (3)両者を接続して効率の向上を目指すハイブリッドサイクルの実験設備の構築 まず,平衡状態が崩れた場合のシステムの挙動をイベント・ツリーを用いて導き出した.これを解析することにより,適切な制御量・操作量の選定および,緊急時対処に必要十分なインターロックの設定を行うことができた. 次に,構築したシミュレーションプログラムを用いてシステムの動作点を決定し,流量等をもとに両サイクルを接続するために必要な機器の仕様を選定した.また,考案した2種類の接続形態の両方が実験可能なシステムとなるよう考慮した.
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Research Products
(5 results)