2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16770028
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
澤 進一郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (00315748)
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Keywords | シロイヌナズナ / 維管束形成 / gene trap line / ate突然変異体 / 管状要素 |
Research Abstract |
本年度の計画にあげられているgene trap lineにおいて、6ラインにおいてタグが挿入された位置を同定した。また、内性のプロモーター::レポーター融合遺伝子を用いた発現解析により、gene trap lineで示された維管束での発現が観察され、目的の遺伝子が単離できたことを示した。今後はこれらの原因遺伝子の機能の同定を進めていきたい。また、同時に行っている突然変異体の探索も候補が得られてきている。道管での特異的な発現が観察されるXylanase::YFPの異所的発現を示す突然変異体ate1-3が単離された。これらの突然変異体ではin vitroでの管状要素分化系において野生型よりも顕著な分化誘導が確認され、道管成熟に関わる遺伝子群の発現も上昇していた。一方でこれらの突然変異体は維管束パターンには影響を与えなかったことから、ATE遺伝子は、葉肉細胞から管状要素細胞への分化転換に寄与する可能性を示唆した。
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