2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16770037
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
藤澤 由紀子 福井県立大学, 生物資源学部, 助手 (60347367)
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Keywords | イネ / 3量体Gタンパク質 / 形質転換植物 / RNAi / シグナル伝達 |
Research Abstract |
1-1 イネ3量体Gタンパク質βサブユニット遺伝子RGB1、γサブユニット遺伝子RGG1、RGG2の発現抑制個体を作出するためのベクター構築 アンチセンス法およびRNAi法を用いた。アンチセンス法に関しては、全鎖長cDNAを用いた。RNAi法に関しては、RGB1はN末端側、C末端側の約500bpを用いてベクターを構築した。γサブユニットに関しては、RGG1は全鎖長約400bp、RGG2はC末端側約500bpを用いた。プロモーターは、アンチセンス法では35Sプロモーター、RNAi法ではイネアクチンプロモーターを用いた。また、予備実験によりRGG1発現抑制個体が致死になる可能性があったので、デキサメタゾン誘導プロモーターをRNAi法に導入した。構築したベクターには、選択マーカーとして、ハイグロマイシン耐性遺伝子が含まれている。 1-2 RGB1、RGG1、RGG2発現抑制個体の作出 1-1で作成したベクターをアグロバクテリウム法により、イネに導入し、RGB1、RGG1、RGG2の発現抑制個体を作出した。形質転換には、野生型イネ(日本晴)とαサブユニット変異体d1を宿主として用いた。RGB1-N末端RNAi導入個体は、致死、矮性、小粒などの表現型を示した。RGB1-N末端RNAiをd1に導入した場合、d1よりさらに矮化する表現型を示した。RGG1-RNAi導入個体およびRGG1アンチセンス導入個体は、致死を示した。RGG2-RNAi導入個体、RGB1アンチセンス導入個体、RGG2アンチセンス導入個体は、野生型と変わらない表現型を示す個体しか得られなかった。RGB1-C末端RNAi導入個体は、全く得られなかった。
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[Journal Article] A Novel Cytochrome P450 Is Implicated in Brassinosteroid Biosynthesis via the Characterization of a Rice Dwarf Mutant, dwarf11, with Reduced Seed Length2005
Author(s)
Tanabe S, Ashikari M, Fujioka S, Takatsuto S, Yoshida S, Yano M, Yoshimura A, Kitano H, Matsuoka M, Fujisawa Y, Kato H, Iwasaki Y.
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Journal Title
Plant Cell 17・3
Pages: 776-790
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