2005 Fiscal Year Annual Research Report
人体各部位の温冷感知覚を考慮した生理的平均皮膚温と生理心理反応に関する研究
Project/Area Number |
16770189
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
宮本 征一 摂南大学, 工学部, 助教授 (80273316)
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Keywords | 温熱環境 / 生理人類学 / 建築環境 / 建築設備 |
Research Abstract |
平成17年度の研究実施計画に基づき、局所加熱冷却装置の自作、青年男子を被験者とし冷刺激または温刺激を与える実験、生理的平均皮膚温の算出の試みを行った。 4月〜6月において、サーモモジュールや熱流束センサーを用いてセンサープローブを自作し、定電圧装置とPCに接続して、局所加熱冷却装置とした。センサープローブを皮膚と接触させたときに、温かさ冷たさを感じない(接触面温度≒皮膚温)ように、最適な温度制御をさせるための制御実験を行った。 6月〜8月において、青年男子の被験者4名を用いて、各部位の体表面積を測定して、体表面積比を算出し、既往研究との比較検討を行った。 7月において、被験者2名を用いて、実験手順の確認などのための予備実験を行った。その後、8月において、夏季に順化した青年男子の被験者13名を用いて、冷刺激または温刺激を与える実験を行った。実験は、温熱的中立な条件(温度28℃湿度50%)に調節した恒温恒湿室内において、熱電対により被験者の体表面の温度分布を測定し、躯幹部および抹消部の体表面の温度分布を把握した。局所加熱冷却装置を用いて、冷刺激または温刺激を温冷感覚の感度(閾値)、皮膚温、熱流束および周囲の温熱環境要素を測定した。 10月〜11月において、夏季に行った温冷感覚の感度の測定の考察を行い、温冷感覚の感度の部位間の違いを明らかにした。また、体表面積比と感度を考慮した生理的平均皮膚温のための重み付けを導出した。 12月において、夏季と同様の実験を、冬季に順化している被験者を用いて行い、1月〜3月において、冬季に行った温冷感覚の感度の測定の考察を行った。
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