2005 Fiscal Year Annual Research Report
我が国におけるケナフの栽培および形態・生理に関する研究
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16780006
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
志水 勝好 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (40261771)
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Keywords | ケナフ / 繊維量作物 / 栽植密度 / 非木材紙 |
Research Abstract |
ケナフの栽植密度の差異が地上部収量、特に主茎収量、靭皮部収量に着目し、分析を行い、高密度区が最も効率が良いことが明らかになり、成果を発表した。 ケナフの2節以上して刈取ることで、飼料作物のように刈り取り回次を重ね、地上部収穫量を増やすことができることが報告されている。地際から15cn(約2節)のこして刈取をしたところ、ほとんど枯死した。また、夏期の少雨の影響を考え、刈取り後に無灌水、10mmの灌水を5日、10日の3区で比較したが、灌水区間での差は小さかった。刈り取り高の違いに着目し、15、20,25cmで刈取をしたところ、25cm刈取区の半数以上の個体が再生芽を発生させた。この結果を元に現在15、20,25,30,35cmの刈取高での再生芽の発生の差異を調査しており、その結果を元に次年度に適正な刈取高を圃場栽培で調べる。 ケナフの減反田での栽培を想定して、水田にケナフを移植し、イネと同じ条件で栽培した。その結果、湛水条件下でもケナフは生育できることがわかった。この結果を基に次年度にイネ(コシヒカリ、飼料イネ)を対照作物として成長量の比較検討を行う。同時にケナフの草高が120cm程度の時期に刈り取る区と、イネの収穫時期に刈り取る区を設け、飼料作物としての利用の可能性を、地上部収量と地上部粗タンパク質含有率から比較検討を行う。また、繊維料作物としての可能性も考え、繊維の質についても検討する予定である。
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