2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヒートアイランドの緩和に有効な緑地の配置計画に関するシミュレーション手法の開発
Project/Area Number |
16780022
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Research Institution | College of Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
入江 彰昭 東京農業大学短期大学部, 環境緑地学科, 講師 (50299939)
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Keywords | 緑地計画 / ヒートアイランド / リモートセンシング / シミュレーション / 温暖化 / 気温推定 / 都市 / 台北 |
Research Abstract |
本研究は、都市のヒートアイランドの緩和に有効な緑地の計画を扱った研究である。広域的な都市環境情報を解析するのに有用なランドサットデータを用い、ヒートアイランドの緩和に有効な緑地形態、すなわち種類、規模、分布形状について明らかにし、ヒートアイランドの緩和に資する緑地の配置計画の手法を提示、特にシミュレーション手法の開発を目的とした。そこで世界のどの地域のデータも入手可能でありシミュレーションの提示ができるランドサットデータの有用性をいかし、急速な都市開発による都市環境問題が引き起こされているアジア地域を対象として研究を遂行した。本研究は事例研究による実証的研究の方法をとっていることから、本年度は台北市を事例としてランドサットデータを用いたヒートアイランドの緩和に資する緑地の配置計画の手法を提示し、特に計画した緑地によるヒートアイランドの変化をシミュレーションの形で示した。すなわち、本研究の目的を明らかにするために以下の4つの課題を明らかにした。(1)台北市を対象にランドサットTMデータによる地表面温度と緑地分布との関係を解析し、ヒートアイランドの緩和に有効な緑地形態について検討した。(2)緑地分布と地表面温度との関係を解析し、緑地形態による地表面温度推定手法を検討した。その検討の結果、得られた地表面温度推定式から地表面温度推定図を作成し、その地表面温度推定図とランドサットTMデータによる地表面温度分布図とを比較照合した。(3)地表面温度推定式を用いて計画した緑地によるヒートアイランドの変化をシミュレーションの形で提示した。(4)台北市におけるランドサットTMデータをベースとしたヒートアイランドの緩和に資する緑地の配置計画手法を提案した。
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Research Products
(2 results)