• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

二次的自然環境への態度・行動と個人的背景との関連の解明と保全管理計画への提言

Research Project

Project/Area Number 16780024
Research InstitutionForestry and Forest Products Research Institute

Principal Investigator

高山 範理  独立行政法人森林総合研究所, 森林管理研究領域, 研究員 (70353753)

Keywords景観評価 / 個人的背景 / 二次的自然環境 / 景観認識
Research Abstract

H17年度は、H16年度に引き続き二次的自然環境の保全・管理に関する施策に関わる行政資料をなどへの調査出張により収集し、二次的自然環境の保全に対する考え方について行政官やNPO等に対するヒアリングもおこなった。また、H16年度に平地林、里山、谷津田等を中心とした二次的自然環境の写真の撮影・収集をおこなった結果を整理し、里山などの二次的自然の管理活動、あるいはレクリエーション等の活動に頻繁に参加している学生・社会人、およびあまり参加経験のない学生・社会人の計290名の被験者に対して心理実験・アンケート調査をおこなった。
その後、生活域の自然環境の質(生自環境)と自然体験の量、および自然環境に対する関心度、自然環境に対する価値観(自然観)について、120名の被験者の回答をもとに共分散構造分析をおこない、個人的背景的要因(生自環境、自然体験の量)と行動や評価に関係するとおもわれる態度的要因(関心度、自然観)との関係性について明らかにした。その結果、たとえば10代後半まで、主に自然環境が豊かな地方で生活した人は現在自然に触れる機会が多いと感じ、自然環境に対して関心が高いのに対し、主に自然環境に乏しい都会で生活した人は現在触れる機会が少ないと感じ、自然環境に対して関心が低くなる可能性がある。
また、過去に地方に住んでいたが、現在は都会で生活する人は、人間中心的側面が高く、自然環境に対して無関心となる傾向がある。反対に、過去に都会で生活し、現在は地方で生活する人は人間中心的側面が低く、自然環境に対して関心が高い。また、野外で遊んだ頻度が多かったが現在触れる機会が少ない人は自然環境に対して無関心になる傾向があり、一方、「野外で遊んだ頻度」が少なかったが「現在触れる機会」が多いと感じている人は、反対に関心が高くなることが示唆された。
また、研究成果の一部を第57回日本林学会関東支部大会発表論文集、中部森林研究54号、ランドスケープ研究69号、環境情報科学論文集19号などに投稿し、論文の掲載が決定している。

  • Research Products

    (8 results)

All 2006 2005

All Journal Article (7 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 森林浴におけるイオン環境の快適性に関する研究2006

    • Author(s)
      高山 範理
    • Journal Title

      第57回日本林学会関東支部大会発表論文集 57(未定)

  • [Journal Article] 欧文文献における『背景』と『環境定位』の関係を扱った研究の系譜と特徴2006

    • Author(s)
      高山 範理
    • Journal Title

      ランドスケープ研究 69(5)(未定)

  • [Journal Article] 長野県の自然休養林における森林浴の心理的評価と物理環境要因の関係2006

    • Author(s)
      小山泰弘
    • Journal Title

      中部森林研究 54(未定)

  • [Journal Article] 森林浴における光環境の快適性についての研究2006

    • Author(s)
      藤澤翠
    • Journal Title

      中部森林研究 54(未定)

  • [Journal Article] 既存研究の整理による日本の森林の多面的機能に関する現状と課題2006

    • Author(s)
      脇津晋嗣
    • Journal Title

      森林総合研究所研究報告 398(未定)

  • [Journal Article] 主体側の「背景」と「環境観」の因果関係の構造分析2006

    • Author(s)
      喜多明
    • Journal Title

      第57回日本林学会関東支部大会発表論文集 57(未定)

  • [Journal Article] 晩秋の森林保養地における森林浴の心理的評価と物理環境要因の関係2005

    • Author(s)
      井川原弘一
    • Journal Title

      環境情報科学論文集 19

      Pages: 229-234

  • [Book] 森林景観計画指針ガイドブック(第7章地域森林景観の特徴と保全の方向性を筆頭執筆)2006

    • Author(s)
      奥敬一
    • Publisher
      森林総合研究所(未定)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi