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2006 Fiscal Year Annual Research Report

二次的自然環境への態度・行動と個人的背景との関連の解明と保全管理計画への提言

Research Project

Project/Area Number 16780024
Research InstitutionForestry and Forest Products Research Institute

Principal Investigator

高山 範理  独立行政法人森林総合研究所, 森林管理研究領域, 研究員 (70353753)

Keywords景観評価 / 個人的背景 / 二次的自然環境 / 景観認識 / 因果関係 / 共分散構造分析
Research Abstract

H18年度は、前年度に実施した心理実験・アンケート調査うち、181名を調査対象者として個人的背景と自然でのレクリエーション活動などのふれあい活動、森林管理に係る管理活動との因果関係について、共分散構造分析(SEM)を用いた分析をおこなった。
具体的には、個人的背景の指標として生活域の自然環境(生自環境)を選出し、人間の判断の基軸となる心的構造性(スキーマ)の指標として、自然環境に対する「態度(関心度、自然観)」を選出した。また、『行動』の指標として、身近な二次的自然に対するふれあい活動、管理活動のふたつの活動を選び、生自環境-「態度」-『評価』-『行動』の因果関係の分析をおこなった。分析に際しては、生自環境、「態度」、『行動』に関する指標はアンケート等で把握できる項目(観測変数)であったが、『評価』については、直接観測できない項目である潜在変数として考えた。
その結果、観測変数である生自環境と「態度」、『行動』の間に、『評価』の指標となる変数やその他の潜在変数が抽出された。また、それらの因果関係がパス図として視覚的一統計的な観点から整理された。考察の結果、生自環境は直接的に『評価』や『行動』に結びついているのではなく、他の要因との因果関係の結果として、最終的に身近な森林に対する評価や行動に影響を与えている可能性があることが確認された。また、「形成期」の生自環境は、「形成後」の生自環境や「形成期」や「形成後」の自然にふれる機会など、様々な変数と強い因果関係があった。先行研究の多くは、「形成後」の情報の方が、評価や行動に与える影響の大きいことを指摘している。しかし、本研究の考察の結果、「形成期」の情報は確実にわれわれの『評価』や『行動』に影響を与えていることなどが示唆された。また、最後に、H16年度からH18年度の研究の成果もあわせて、二次的自然の保全方法や利活用方法に関する提言をおこなった。

  • Research Products

    (8 results)

All 2007

All Journal Article (7 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 森林環境における物理指標の日変化2007

    • Author(s)
      高山 範理
    • Journal Title

      第57回日本林学会関東支部大会発表論文集 58

      Pages: 79-82

  • [Journal Article] 生活域の自然環境が身近な森林に対するふれあい活動・管理活動に与える影響2007

    • Author(s)
      高山 範理
    • Journal Title

      ランドスケープ研究 70(5)(印刷中)

  • [Journal Article] 森林散策における案内人の役割2007

    • Author(s)
      井川原弘一
    • Journal Title

      ランドスケープ研究 70(5)(印刷中)

  • [Journal Article] 様々な里山景観での散策による生理的・心理的効果の差異2007

    • Author(s)
      綛谷珠美
    • Journal Title

      ランドスケープ研究 70(5)(印刷中)

  • [Journal Article] 枯山水庭園の石庭における5・7・9石石組の配石原則に関する研究2007

    • Author(s)
      宮江介
    • Journal Title

      ランドスケープ研究 70(5)(印刷中)

  • [Journal Article] 森林浴に適した林内照度の特徴と管理方策に関する考察2007

    • Author(s)
      藤澤翠
    • Journal Title

      中部森林研究 55(印刷中)

  • [Journal Article] 森林と市街地における音環境特性と心理的効果の比較2007

    • Author(s)
      政木志帆
    • Journal Title

      中部森林研究 55(印刷中)

  • [Book] 魅力ある森林景観づくりガイド-ツーリズム、森林セラピー、環境教育のために-2007

    • Author(s)
      奥敬一
    • Total Pages
      276
    • Publisher
      全国林業改良普及協会

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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