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2005 Fiscal Year Annual Research Report

視床下部の神経伝達物質応答解析に基づく大豆イソフラボンの食欲抑制効果の機構解明

Research Project

Project/Area Number 16780093
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

岸田 太郎  愛媛大学, 農学部, 講師 (80304658)

Keywordsイソフラボン / 大豆 / 食欲 / エストロゲン / 視床下部 / 神経伝達物質 / レプチン / ダイゼイン
Research Abstract

先に我々は大豆イソフラボンを高含量で含む発酵大豆抽出物がメスラット特異的な飼料摂取量低下をもたらすことを見出した。本研究はこの作用物質と機構を解明することを目的とし、昨年度はメスラット特異的な食欲抑制効果をもたらしているのはダイゼインであることを明らかにした。消化系や脂肪組織等から送られる液性および神経シグナルが視床下部での食欲関連神経伝達物質の発現を刺激し、食欲を制御する機構が注目され、近年盛んに研究されている。これに基づき作用機構を解明すべく、卵巣摘出メスラットにおいて、昨年度はダイゼイン摂取7および14日目について、本年度はさらに1および3日目について、視床下部の食欲関連神経伝達物質の遺伝子発現を広範にプロファイリングしたが、データにばらつきが大きく、これらの遺伝子発現にダイゼインの食欲抑制効果を説明しうる変化は見られなかった。この原因のひとつはサンプリング時の摂食状況にあると推測された。ここまでの検討は自由摂取下で行ってきたが、自由摂取ではラットの食餌タイミングがばらついており、サンプリング時摂食最中であったラットとそうでないもののデータ間に大きな差が生じる可能性がある。そこで本年度は1日の所定時刻に所定の短時間だけ自由摂取させる食餌様式による検討を試みた。この様式で1日2回摂食させる2食制では自由摂取と同等の摂取量を確保することができず、この条件化ではダイゼインの食欲抑制効果は発現しなかった。3食制では適応に1週間ほど要するものの自由摂取と同等の摂取量が確保でき、ダイゼインの摂取による有意な飼料摂取量の低下が見られた。3食制においても、ダイゼイン摂取14日目の視床下部の食欲関連神経伝達物質の遺伝子発現に有意な差は認められなかった。引き続き、3食制で多数の時点における検討を行う予定である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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