2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16780099
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
香山 雅子 東京理科大学, 生命科学研究科, 助手 (80318229)
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Keywords | 免疫寛容 / IL-10 / ICOS / 制御性T細胞 / 自己免疫応答抑制 |
Research Abstract |
我々はICOS依存的にIL-10を高産生することにより自己免疫応答を抑制する新しいタイプの制御性T細胞を見出した。このT細胞による免疫応答制御機構の解明は自己免疫疾患に対する新しい治療戦略の開発にとってきわめて重要であることは明白である。 本年度は特にICOSからのシグナルがIL-10産生に至る経路と制御性T細胞の分化のメカニズムを解析した。DO11.10マウス(OVAp特異的TCRを発現するTgマウス)から得たCD4^+T細胞をRIP-OVA^<high>マウス(rat insulin promoterによりOVApを発現するTgマウス)とコントロールマウスに移入しICOS^+T細胞の分化とIL-10の産生を研究した。 CD4^+T細胞(ICOSの発現量は極めて低い)をDO11.10マウスの脾臓から調整し、RIP-OVA^<high>マウスの尾静脈から移植した。2週間後にマウスの脾臓を採取し、ICOS^+T細胞をFACSにより解析した。ICOSを高発現するT細胞は、RIP-OVA^<high>マウスでのみ観察された。さらに、これらの細胞におけるIL-10の発現をELISA(IL-10タンパク分子の発現を測定する)とRT-PCR法(IL-10mRNAの発現を測定する)により解析した。IL-10の高発現はどちらの方法においてもRIP-OVA^<high>マウスでのみ認められた。これらの結果はIL-10を高発現するICOS^+制御性T細胞の分化は、自己抗原であるOVAを高発現するマウスの末梢で誘導されることを示唆している。
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