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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ウナギ雌の性成熟過程を制御する性ステロイドホルモンの作用機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16780131
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

東藤 孝  北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 助教授 (60303111)

Keywordsウナギ / 性ステロイドホルモン / レセプター / 核内レセプター / 卵形成 / 精子形成
Research Abstract

ウナギの人工種苗生産技術を確立するためには、先ず何よりも良質な卵や精子の安定した供給が不可欠である。そのためには、ウナギにおける性成熟の生理機構を理解し、その知見をもとにウナギの性成熟過程を人為的に統御する必要がある。そこで本研究では、魚類の性成熟の重要な制御因子である性ステロイドホルモンに着目し、ウナギ雌の性成熟過程における性ステロイド作用を分子レベルで明らかにすることを目的として、各性ステロイド(エストロゲン、アンドロゲン、プロゲスチン)の核内受容体(ER、AR、PR)や膜型受容体の構造と機能について解析した。
本年度は、先ずウナギの2種サブタイプAR(ARαとARβ)および2種サブタイプPR(PRαとPRβ)のそれぞれのmRNA量を測定するためのリアルタイム定量PCR系を確立した。この測定系を用いて、ウナギ雌雄の生殖腺におけるARとPR mRNA量の性成熟過程に伴う変化を調べた。その結果、卵巣では成熟の進行とともにARとPRの双方とも増加したが、ARではARαが、PRではPRβがそれぞれ他のタイプよりも発現量が高い傾向を示した。一方、精巣ではARとPRの双方とも精子形成の進行とともに発現量が減少し、ARでは2種間で差は見られなかったが、PRではPRαがPRβよりも総じて高い発現量を示す傾向にあった。この様に、ARとPRともに雌雄の生殖腺や成熟のステージによりそれぞれのサブタイプで発現量に相違が見られたことから、ARとPRのサブタイプは卵巣や精巣の発達において異なる役割を担っていることが示唆された。さらにin situハイブリダイゼーション法による解析から、ARとPRのmRNAは卵巣では双方とも主に濾胞細胞や間質細胞で発現しており、精巣では生殖細胞を含めた様々な細胞で発現していることが初めて明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Changes in localization of cytochrome P450 cholesterol side-chain cleavage (P450scc) in Japanese eel testis and ovary during gonadal development.2006

    • Author(s)
      Ijiri, S.
    • Journal Title

      General and Comparative Endocrinology 145(1)

      Pages: 75-83

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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