2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16780133
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
末武 弘章 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (00334326)
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Keywords | トラフグ / T細胞 / CD抗原 / モノクローナル抗体 / トランスジェニック |
Research Abstract |
本年度は本年度は抗CD抗体作製とリンパ球が可視化された魚の作出を試みた。 <モノクローナル抗体の作製> 本研究で標的とする3種類のトラフグCD抗原(CD3,CD4,CD8)を作製するために、トラフグCD3ε,CD4,CD8αの遺伝子を哺乳類用の発現ベクターpcDNA3(Invitrogen社)に組み込んだものを直接マウス筋肉中に注射した。その結果、本手法によるマウスの免疫では、CD8αのみ抗体価が上昇したものの、他のCD遺伝子では良好な結果を得られなかった。現在、マウスから脾臓を摘出し、定法により目的とするモノクローナル抗体を作出、選択しているところである。また、哺乳類の培養細胞を利用したトラフグCD遺伝子の発現系を現在構築中である。 <トランスジェニック魚の作出> トラフグCD8α遺伝子の構造を明らかにし、その転写調節領域を含むDNA断片を単離し、緑色および赤色蛍光タンパク質(EGFPおよびDsRed)遺伝子と連結したコンストラクトを作製した。これをマイクロインジェクション法により、透明な卵膜をもつゼブラフィイシュ卵に導入した。なお、コンストラクトのモザイク分布を防ぐためにメガヌクレアーゼ法を採用した。現在、EGFP魚約100尾、DsRed魚約150尾のスクリーニングを行っている。なおCD4遺伝子の転写調節領域は複雑な構造をとることが予測され、転写調節領域DNA断片の作製に時間を要している。
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