2004 Fiscal Year Annual Research Report
黒潮周辺海域における非生物大型有機粒子の動態の解明
Project/Area Number |
16780146
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Research Institution | Fisheries Research Agency |
Principal Investigator |
日高 清隆 独立行政法人水産総合研究センター, 中央水産研究所・海洋生産部, 研究員 (70371838)
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Keywords | 有機物 / 沈降粒子 / マリンスノー / 懸濁粒子 / プランクトン |
Research Abstract |
2003年11月の定線観測から野外採集を開始し、同様の調査を2005年1月にも実施した。東経138度線上に設けられた観測定線において、黒潮内側、黒潮流軸、黒潮外側のそれぞれに設けられた集中観測点およびそれ以外の数点において以下の観測を行った。 1.採水:海表面から水深200mまでの5-9層からニスキン採水器による採水を行った。採水試料のうち、CSP(*1)の分析を行う分については船上でプレパラートを作成し、凍結保存した。TEP(*2)の分析を行う分については、船上で固定した試料を持ち帰り、研究室でプレパラートを作成して凍結保存した。 2.ネット採集:特に大型の懸濁粒子を集めるため、プランクトンネットによる採集を行い、ホルマリン固定して研究室に持ち帰った。 3.セディメントトラップ観測:セディメントトラップを漂流系に設置し、沈降粒子を採集した。これらを実施した観測点においては、モニタリングの一環として、クロロフィル濃度、植物プランクトン組成、微小動物プランクトン組成、中型動物プランクトン組成の分析を行った。 また、沿岸域の試料を採集するため、2005年3月に相模湾内で同様の観測(ただしセディメントトラップは係留系として設置)を行った。 当初より計画していた以上の研究内容に加え、水産総合研究センターの事業を利用し、尾虫類ハウスに対する免疫抗体の作成を行った。また、蛍光マーカーを用いた有機物の検出についての詳細なレビューをし、本研究に応用可能な手法(レクチン利用等)を確認した。 *1 Coomassie Stained Particles (主にタンパク質由来) *2 Transparent Exopolymer Particles (主に多糖類由来)
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