2005 Fiscal Year Annual Research Report
家畜の感染症に対する表皮ランゲルハンス細胞を標的としたDNAワクチンの開発
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16780214
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
盆子原 誠 日本獣医畜産大学, 獣医学部, 講師 (50343611)
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Keywords | ウシ / Dectin-2 / ランゲルハンス細胞 / ゲノム |
Research Abstract |
本研究ではウシにおける感染症の予防・治療法の新規アプローチであるDNAワクチンを開発するための基礎研究を目的とした。これまで、トランスジェニックマウスを用いた研究結果からDectih-2遺伝子の5'franking region(Dec2FR)は表皮ランゲルハンス細胞(LC)選択的な遺伝子発現を司っている領域であることを明らかとしてきた。本研究ではこのDec2FRのLC選択的な遺伝子発現をウシにおけるDNAワクチンシステムの構築に利用するため、ウシのマウスDectin-2相同分子を同定し、そのゲノム構造を解析した。ウシのDectin-2はマウスときわめて類似した構造を有しておりc-タイプレクチンレセプターに認められる全ての普遍残基を有していた。またゲノム構造も同様であった。ゲノムの転写開始領域の上流3.2kbの塩基配列を解析した結果、マウスのDec2FRとは低い相同性を示した。しかしながら、重要な転写因子結合モチーフは良く保存されていた。さらにウシDectin-2の発現パターンはマウスと多少異なりリンパ節で高い発現を示したが、LCにおける強い発現については同様であり、マウスDectin-2ときわめて類似した発現制御が存在するのではないかと考えられた。したがって、ウシにおいてもDectin-2の転写調節領域の遺伝子を利用する事でLCを標的とした遺伝子・蛋白発現システムが構築できると考えられた。
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[Journal Article] Characterization of cDNA and the genomic sequence encoding canine neural-cell adhesion molecule, CD56/N-CAM.2005
Author(s)
Bonkobara M, Sato T, Takahashi N, Kasahara Y, Yagihara H, Tamura K, Isotani M, Azakami D, Ono K, Washizu T.
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Journal Title
Vet Immunol Immunopathol. 107
Pages: 171-176
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