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2006 Fiscal Year Annual Research Report

栄養による繁殖機能調節のメカニズム

Research Project

Project/Area Number 16780217
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

田中 知己  東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (20272643)

Keywords栄養 / 繁殖 / 卵巣 / 性ホルモン / 高栄養給餌 / プロピレングリコール / シバヤギ / 乳牛
Research Abstract

平成16年度および17年度の実験結果を基盤にして、十分な性ホルモン分泌刺激効果が見込まれるグルコールおよびインスリン濃度を検討し、栄養条件のコントロールによる家畜における繁殖障害の治療や繁殖機能刺激効果について解析した。
1.発情周期を回帰するシバヤギに対し、黄体開花期から7日間高栄養給餌を行ってグルコース
及びインスリン分泌を刺激し、性ホルモン分泌及び卵巣活動におよぼす影響を検計した.その結果、卵胞期において黄体形成ホルモンおよび卵胞刺激ホルモンの分泌が亢進することが明らかとなった。一方、排卵数や黄体機能に関しては有意な刺激効果は認められなかった。このことからグルコース及びインスリン分泌を刺激する給餌方法は性ホルモン分泌機能を亢進する作用があることが明らかとなったが、卵巣活動をも刺激する栄養学的なアプローチ法についてはさらに検討を加える必要があると考えられた。
2.乳牛の分娩後10〜17日において糖生成前駆物質であるプロピレングリコールを投与し、分娩
後初回排卵促進効果が得られるか検討した。その結果、3例中1例において分娩後最初に出現した主席卵胞が排卵し、初回排卵目が分娩後17日になったが、他の2頭では、実験期間中に初回排卵は観察されなかった。また、3例すべてにおいて血中グルコースおよびインスリン濃度はプロピレングリコール投与期間中に有意に増加しなかったが、血中遊離脂肪酸濃度はプロピレングリコール投与期間中に減少する傾向が見られた。本実験において、分娩後の初産牛に対しプロピレングリコールを投与することにより分娩後の初回排卵が早まる例が観察された。今後はさらに効果を高めるための投与方法などを検討する必要があると考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Changes in the ovarian dynamics and endocrine profiles in goats treated with a progesterone antagonist during the early luteal phase of the estrous cycle.

    • Author(s)
      Chiho Suganuma
    • Journal Title

      Animal Reproduction Science (In Press)

  • [Journal Article] 反芻家畜における栄養による繁殖機能調節

    • Author(s)
      田中 知己
    • Journal Title

      獣医畜産新報 (印刷中)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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