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2004 Fiscal Year Annual Research Report

哺乳類体内微量D-アミノ酸分析を基盤とする創薬リード及び疾病マーカーの探索

Research Project

Project/Area Number 16790036
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

浜瀬 健司  九州大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (10284522)

KeywordsD-アミノ酸 / 光学分割 / 創薬 / 臨床診断 / 機器開発
Research Abstract

本研究では哺乳類体内における複数の微量D-アミノ酸について、二次元一斉分析可能な高感度分析装置を世界に先駆けて開発する。また、様々なD-アミノ酸の組織分布を示した上で機能解明、疾病時における含量変化を解析する。本目的達成のため、平成16年度は下記の検討を行った。
不斉中心を2ヵ所有するD-アミノ酸の検討
現在、不斉中心を2カ所有するアミノ酸(タンパク質構成アミノ酸ではスレオニンとイソロイシン)については、どの異性体が生体内にどの程度存在するか不明である。そこで、D-アミノ酸二次元一斉分析システムを開発するに際し、分析対象とするアミノ酸を決定するため、スレオニンの異性体(D-及びL-スレオニン、D-及びL-アロスレオニン)を取り上げ、4種の異性体分析法を確立するとともに哺乳類体内における各異性体の存在を検討した。その結果、Capcell pak C18-AQ(移動相はアセトニトリル12%とトリフルオロ酢酸0.08%を含む水溶液)を用いてスレオニンとアロスレオニンを単離した後、Sumichiral OA-2500Sで光学分割し、双方のD体L体が良好に分析可能となった。
ラットを用いるD-アミノ酸の局在組織解明
上記の分析法を用い、4種のスレオニン異性体について組織分布を明らかにした。ラットを用いて中枢4組織、末梢8組織、血清及び尿における各異性体含量を測定した結果、D-スレオニンとD-アロスレオニンは大脳や線条体といった中枢組織に存在し、その含量はD-アロスレオニンの方が高いことが示された。一方でL-アロスレオニンはいずれの組織においても認められなかった。また、尿中においても多量のD-スレオニンとD-アロスレオニンが認められた。以上の結果から、アミノ酸一斉分析法開発に際しては、不斉中心を2カ所有するアミノ酸の異性体をいずれも分析対象とする必要があることが示された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Sensitive determination of D-amino acids in mammals and the effect of D-amino-acid oxidase activity on their amounts2005

    • Author(s)
      Kenji HAMASE et al.
    • Journal Title

      Biological and Pharmaceutical Bulletin (in press)

  • [Journal Article] Determination of D- and L-Enantiomers of Threonine and allo-Threonine in Mammals using Two-Step High-Performance Liquid Chromatography2004

    • Author(s)
      Hua ZHAO, Kenji HAMASE et al.
    • Journal Title

      Journal of Chromatography B 810

      Pages: 245-250

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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