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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ホスファチジルイノシトール3,4-二リン酸の生理機能解析

Research Project

Project/Area Number 16790042
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

佐々木 純子  秋田大学, 医学部, 助手 (30333371)

Keywordsイノシトールリン脂質 / 遺伝子改変マウス / INPP4 / PI(3,4)P2
Research Abstract

本研究では、ホスファチジルイノシトール3,4-二リン酸(PI(3,4)P2)の生理機能を解明することを目的としている。具体的には2種のPI(3,4)P2分解酵素の欠損マウスを作製し、その表現型を解析することで、PI(3,4)P2の代謝異常が細胞応答ひいてはマウス個体の生命現象に及ぼす影響を明らかにする。
まず、129J由来マウスES細胞のゲノムライブラリーから、inpp4aまたはinpp4bのゲノムクローンを単離した。シークエンスの結果、inpp4aにおいては第1-3エクソンを含むクローンを、inpp4bにおいては第1エクソンを含むクローンを得ることができた。このDNA断片を用い、ターゲティングベクターを構築した。inpp4aは第1-2エクソンに、inpp4bは第1エクソンにNeo耐性遺伝子を置換導入した。これらのターゲティングベクターをエレクトロポレーション法によりES細胞に導入したところ、8種類(INPP4A)または4種類(INPP4B)の相同組換え体を得ることができた。これらの相同組換え体をC57/B6由来胚盤胞にインジェクトし、多数のキメラマウス作製に成功している。今のところ、INPP4Aは1ラインの、INPP4Bは2ラインのES細胞より得られたキメラマウスから、ヘテロ接合体の作製に成功している。
現在各々のヘテロ接合体同士を交配し、ノックアウトマウスの作製を行っている。まだ数匹からの結果であり、予備的ではあるが、INPP4A欠損マウスはメンデルの法則に従って出生するものの、生後約10-14日から進行性の運動失調を呈している。その他に、胸腺、脾臓、リンパ節の萎縮が認められており、今後は脳神経系と血球系に焦点を絞って解析する予定である。INPP4B欠損マウスは今のところ出生しておらず、胎生致死の可能性が高い。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Regulation of anaphylactic responses by phosphatidylinositol phosphate kinase type I α.2005

    • Author(s)
      J.Sasaki
    • Journal Title

      J.Exp.Med 201(In press)

  • [Journal Article] Hepatocyte-specific Pten deficiency results in steatohepatitis and hepatocellular carcinomas.2004

    • Author(s)
      Y.Horie
    • Journal Title

      J.Clin.Invest. 113

      Pages: 1774-1783

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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