2004 Fiscal Year Annual Research Report
イムノクロマトグラフィーを利用した薬剤反応性予測ベッドサイド遺伝子診断法の開発
Project/Area Number |
16790108
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Research Institution | Tohoku Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
平塚 真弘 東北薬科大学, 薬学部, 講師 (50282140)
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Keywords | 遺伝子診断 / 薬剤反応性 / ファルマコジェネティクス / CYP2C19 / NAT2 / イムノクロマトグラフィー |
Research Abstract |
平成16年度は、すでに薬物による効果や副作用発現とSNPの相関関係が明らかになっているCYP2C19及びN-アセチルトランスフェラーゼ2(NAT2)について、簡易迅速なベッドサイドSNP検出法を開発した。基本的に、ゲノムDNAを鋳型として、各遺伝子のSNPを挟む領域でPCRを行った。その際に、一方のプライマーの5'端をジゴキシゲニンでラベルした。また、反応液中には5'端ラベルプライマーとは逆鎖に作成したビオチンラベル対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドプローブを加えた。PCR後、高温でPCR産物を一本鎖にし、続いて温度を段階的に低下させた。鋳型DNAとビオチンプローブの配列が一致する場合、その産物はビオチンとジゴキシゲニンのダブルラベル化体を形成した。それに対して鋳型DNAとビオチンプローブの配列が一致しない場合は、ダブルラベル化体は得られなかった。次に得られた反応物をDNA検出ストリップ(ロシュ・ダイアグノステイクス社製)にスポットし、展開した。DNA検出テストストリップには、金コロイドラベルされた抗ジゴキシゲニン抗体が塗布されたパッドとストレプトアビジンが塗布されたラインが存在している。PCR産物がダブルラベル化の時はストレプトアビジンにビオチンがトラップされ、さらに金コロイドラベル抗ジゴキシゲニン抗体が凝集し、バンドを形成した。つまりストリップを2本用意し、一方には野生型プローブを用いた時の反応液を、もう一方には変異型プローブを用いた時の反応液をスポットすることによって遺伝子型を視覚的に判別することができた。今回開発したベッドサイド遺伝子診断法は、PCR後約5〜10分で、CYP2C19及びNAT2遺伝子のSNPの有無を視覚的に検出することができ、電気泳動等の煩雑な操作を必要としないため、臨床現場での遺伝子診断を容易にするツールになると考えられた。
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Research Products
(1 results)