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2004 Fiscal Year Annual Research Report

精神神経疾患モデル動物作製とその発現機序

Research Project

Project/Area Number 16790232
Research InstitutionTohoku Pharmaceutical University

Principal Investigator

中川西 修  東北薬科大学, 薬学部, 助手 (50296018)

KeywordsビタミンB1 / 驚愕反応 / セロトニン / トリプトファン水酸化酵素 / 首振り行動
Research Abstract

ビタミンB_1欠乏(Thiamine deficiency ; TD)食でラット及びマウスを飼育し経日的に脳内の情報処理機能を驚愕反応測定装置を用い測定した際、コントロール群及びTD群間で有意な差は認められなかった。さらに、チアミンのアンタゴニストであるpyrithiamineを慢性投与したpyrithiamine誘発性TDマウスの場合も同様な結果であった。これらのことから、TDは、脳内の情報処理には直接的な影響を与えないことが明らかとなった。また、以前の研究からTDマウスがうつ行動を示し、その行動が選択的セロトニン(5-HT)取り込み阻害薬で回復することから、その行動には5-HT神経系の関与を示唆した。そこで本年度は5-HT_<2A>受容体アゴニスト(DOI)を脳室内投与し、その際引き起こされる首振り行動(head-twitch response ; HTR)の変化をTDマウスで観察した。欠乏食飼育20日目においてコントロール群と比べ有意なHTRの増強が認められた。さらに脳内5-HT神経の起始核である縫線核におけるトリプトファン水酸化酵素(TPH)濃度分布を顕微測光解析システム装置により測定したところ、TPHレベルはTDマウスの縫線核で有意に低下していた。これらのことから、TDによりTPHが減少し、その結果脳内5-HT量が減少し、ポストシナプス側の5-HT_<2A>受容体のup-regulationが誘発されている可能性を示唆した。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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