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2004 Fiscal Year Annual Research Report

トリパノソーマの生命維持に必須な新規低分子膜蛋白質の機能解析

Research Project

Project/Area Number 16790248
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

中村 康男  久留米大学, 医学部, 助手 (80368886)

Keywordsトリパノソーマ / シグナルシークエンストラップ / dsRNAi / 膜蛋白質
Research Abstract

トリパノソーマの治療薬およびワクチン開発のため、トリパノソーマの新規低分子膜蛋白質の機能解析を行った。この蛋白質は、Signal Sequence Trap法を用いてクローニングされたものであり、N末端領域にSignal sequenceを持ち、C末端領域に膜結合領域を持つ104アミノ酸という非常に低分子な膜蛋白質であるという特徴をもつ。この遺伝子を昆虫型29-13(Procyclic form)トリパノソーマでノックダウンさせたところ、トリパノソーマの増殖抑制が認められた。
この蛋白質の機能を解析するため、N末端およびC末端シークエンスに対するポリクローナル抗体をラットで作製した。これらの抗体で昆虫型および血流型のトリパノソーマにおけるこの蛋白質の発現をwestern blotで検討した。その結果、C末端に対する抗体は反応を示さなかったが、N末端に対する抗体で、非常に弱いシグナルながら、約13kDaのところに昆虫型および血流型双方でバンドを認めた。Northern blotでも同様に約1.3kbpのところにバンドが確認出来、この低分子膜蛋白質は昆虫型、血流型双方で発現が認められるが、その発現量は非常に少ない事が明らかとなった。
そこで昆虫型29-13トリパノソーマにこの低分子蛋白質を強制発現させ、N末端に対する抗体でimmunofluorescenceを行ったところ、細胞膜に結合していることが明らかとなった。さらに強制発現3日後のものでは核膜にも局在が認められた。今後は血流型でノックダウンやimmunofluorescenceを行い、昆虫型との違いを確認し、Yeast-two-hybrid法などを用いて、この低分子膜蛋白質に結合する蛋白質を検索し、その生体での機能を解析する予定である。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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