2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16790303
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
鶴岡 浩樹 自治医科大学, 医学部, 助手 (20306137)
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Keywords | 代替医療 / 相補代替医療 / CAM / 医学教育 / 漢方 / 東洋医学 / 統合医療 / 補完代替医療 |
Research Abstract |
上半期は平成16年度研究課題「全国医学部における代替医療教育の現状(追跡調査)」の発表を行い、下半期は平成17年度研究課題で「日本の医学部における代替医療卒前教育の実態と担当者の意識に関する質的研究」を実施した。 <平成16年度> 全国80大学医学部の教務担当事務員を対象に相補代替医療(complementary and alternative medicine : CAM)教育の実態を把握する電話調査を実施し、1999年に実施した同調査と比較検討した。回答率は100%で、CAM教育を実践する医学部は69校(86%)認めた。前調査では16校(20%)であり5年間で卒前教育にCAM教育を導入した医学部は著しく増加した。教育内容については69校全校(100%)で漢方、21校(30%)で鍼灸の教育がなされていた。前調査では95%が東洋医学という結果だったが、本調査ではCAMという広い枠組みで教育する医学部が14校(20%)あり、教育内容は多彩であった。また、CAM領域のEBMを教育する医学部が7校(10%)と目立った。 学会発表:相補代替医療(CAM)の卒前教育とプライマリ・ケア:全国調査1999-2004. 第28回日本プライマリ・ケア学会.京都、2005年5月28日 日本の医学部における相補代替医療教育の現状(第3報):追跡調査1999-2004. 第37回日本医学教育学会.東京、2005年7月29日 論文発表:全国医学部における相補代替医療教育の現状:追跡調査1999-2004. 医学教育36(5):323-328,2005. <平成17年度> 平成16年度の調査結果より、CAMの教育を積極的に行っている医学部の教育担当者を対象に半構造的面接法(semi-structured interview)によるインタビュー調査を行った。対象者は作為的(purposefnl sampling)に26名を選出した。23名から返事があり20名から協力の同意を得た。調査内容はCAMの教育内容、教育方針、改善点などである。2006年2月20日の時点で13名のインタビューを実施したが、飽和状態(saturation)に達する見込みがなく、平成18年度も同調査を継続することとした。
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