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2004 Fiscal Year Annual Research Report

可溶型血管内皮プロテインCレセプター測定系による血管病変の解析

Research Project

Project/Area Number 16790316
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

常吉 直子  佐賀大学, 医学部, 助手 (80336114)

Keywords血管内皮 / レセプター / プロテインC / 血管病変
Research Abstract

血管内皮プロテインCレセプター(EPCR)は、血液凝固制御因子であるプロテインCに対する特異的受容体であり、トロンビン・トロンボモジュリン複合体によるプロテインC活性化反応を高親和性の反応に変換して促進する。この分子は、正常では血管内皮のみに発現しており、その一部はメタロプロテアーゼによって切断され、可溶型になることが報告されている。従って、様々な病態における血管内皮障害の特異的な指標になりうる。実際に可溶型EPCRの測定が血管内皮障害の検出に有用であるかを検討し、膠原病の血管炎、糖尿病の血管障害、動脈硬化、癌患者での新生血管形成などにおける有益なマーカーとして応用したい。
すでに、抗凝固作用を持つ血管内皮特異的なEPCRの可溶型に対する検出法を確立しており、現在種々の病態での可溶型EPCRの測定を行っている。膠原病内科と共同研究しているが、その結果、可溶型EPCRは正常では検出されないが、膠原病における血管炎の一部(22%)で上昇していた。全身性エリテマトーデス(SLE)の患者では、疾患活動期に可溶型EPCRの増加が認められ、非活動期では減少しており、SLEによる血管内皮細胞の傷害が考えられた。また、SLEではステロイド大量療法により可溶型EPCRが増加する症例と低下する症例があった。症例によっては大量ステロイド投与によりさらに血管内皮の傷害が起こる場合が考えられた。現在も症例を増やして検討中であるが、可溶型EPCRの測定が治療効果や再発、予後の指標となるかなどにてついて詳しい検討を行いたい。また、病的な状態になると可溶型EPCRが上昇するのであれば、血清に多量に存在する可溶型EPCRがプロテインC活性化反応に影響していることも考えられ、凝固制御に関わっているかもしれない。今後はそのような可溶型EPCRの機能も調べていきたい。

  • Research Products

    (6 results)

All 2005 2004

All Journal Article (6 results)

  • [Journal Article] The functional and structural properties of MD-2 required for lipopolysaccharide binding are absent in MD-1.2005

    • Author(s)
      Tsuneyoshi N
    • Journal Title

      J Immunol. 174

      Pages: 340-344

  • [Journal Article] 免疫抑制療法で抗体は消失するも重篤な日和見感染症を併発した高力価後天性第VIII因子インヒビター陽性例2004

    • Author(s)
      久保田 寧
    • Journal Title

      臨床血液 45

      Pages: 1023-1027

  • [Journal Article] MD-2のLPS結合におけるヒトとマウスの違い2004

    • Author(s)
      常吉 直子
    • Journal Title

      日本免疫学会総会誌 34

      Pages: 48

  • [Journal Article] 大腸菌によるCD14の発現と機能解析2004

    • Author(s)
      小原 潤
    • Journal Title

      日本免疫学会総会誌 34

      Pages: 53

  • [Journal Article] MAb PS7 against human protein S2004

    • Author(s)
      Tsuneyoshi N
    • Journal Title

      Hybridoma and Hybridomics 23

      Pages: 389

  • [Journal Article] Binding characteristics of MD proteins to lpopolysaccharide2004

    • Author(s)
      Fukudome K
    • Journal Title

      12th International Congress of Immunology (Online Abstracts) (http://www. immuno2004.org/onlineabstracts/allposters/1684.html)

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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