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2005 Fiscal Year Annual Research Report

可溶型血管内皮プロテインCレセプター測定系による血管病変の解析

Research Project

Project/Area Number 16790316
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

常吉 直子  佐賀大学, 医学部, 助手 (80336114)

Keywords血管内皮 / レセプター / プロテインC / 血管病変
Research Abstract

血管内皮プロテインCレセプター(EPCR)は、血管内皮細胞上に発現しており、その一部はメタロプロテアーゼによって切断され、可溶型になることが報告されている。従って、様々な病態における血管内皮傷害の際に可溶型EPCRが血中に放出され、特異的な指標となることが期待できる。我々はすでに、可溶型EPCRの検出法を確立しており、現在、種々の病態での可溶型EPCRの測定を進めてる。当院の膠原病内科と共同研究しており、可溶型EPCRは正常では検出されないが、膠原病における血管炎の一部で上昇している傾向が認められた。全身性エリテマトーデス(SLE)の患者では、疾患活動期に可溶型EPCRが増加し、非活動期では減少しており、SLEによる血管内皮細胞の傷害が考えられた。現在も症例を増やして検討中であるが、可溶型EPCRの測定が治療効果や再発、予後の指標となるかなどにてついて詳しい解析を行いたい。また他の血管内皮障害の検出に有用であるかについて、糖尿病の血管障害、動脈硬化、癌患者での新生血管形成などについても検討していきたい。
EPCRは、トロンビン・トロンボモジュリン複合体によるプロテインC活性化反応を高親和性の反応に変換して促進する。このメカニズムの解析のため、トロンボモジュリンに対する抗体を数種類確立した。トロンポモジュリンは、レクチンドメイン、6つのEGFドメイン、O型糖鎖結合部位、膜貫通部位、細胞内領域からなる膜蛋白で、各々の細胞外領域をエピトープにもつ抗体を作成した。トロンビンの結合領域はEGF5〜6にかけてであるが、EGF6に対する抗体では、トロンビンの結合は抑制したがプロテインCの活性化反応は抑制されなかった。トロンビン・トロンポモジュリン複合体によるプロテインC活性化反応にいままで明らかにされていない新しいメカニズムが存在する可能性が示唆され今後検討を進めていきたい。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] Comparison of lipopolysaccharide-binding functions of CD14 and MD-2.2005

    • Author(s)
      Kohara J
    • Journal Title

      Clin Diagn Lab Immunol. 12(11)

      Pages: 1292-1297

  • [Journal Article] The functional and structural properties of MD-2 required for lipopolysaccharide binding are absent in MD-1.2005

    • Author(s)
      Tsuneyoshi N
    • Journal Title

      J Immunol. 174(1)

      Pages: 340-344

  • [Journal Article] Preparation and characterization of monoclonal antibodies to thrombomodulin.2005

    • Author(s)
      Tsuneyoshi N
    • Journal Title

      Hybridoma 24(4)

      Pages: 189-196

  • [Journal Article] プロテインCとその受容体の機能2005

    • Author(s)
      常吉直子
    • Journal Title

      血管医学 6(3)

      Pages: 245-252

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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