2004 Fiscal Year Annual Research Report
全自動プロテオーム解析システムの構築と臨床検査診断への応用
Project/Area Number |
16790317
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
藤井 清永 東京医科大学, 医学部, 講師 (10278327)
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Keywords | プロテオーム / 多次元クロマトグラフィー / タンパク質 / プロテオミクス / 臨床応用 |
Research Abstract |
本研究では、高度な分離・分析技術を集結した複合タンパク質群の一斉同定解析システムの汎用化とその臨床応用を目的とし、初年度(平成16年度)の目標である多次元クロマトグラフィーを用いた全自動プロテオーム解析システムの構築を達成した。より高分解能に改良された"多次元クロマトグラフィーを用いたプロテオーム解析システム"は、現有の質量分析を用いた高感度で安定した解析システム(低流速逆相一次元クロマトグラフィー・ナノエレクトロスプレー・リニアイオントラップ型質量分析装置)に、二次元分離としてイオン交換クロマトグラフィーを利用したオンライン分画システムを導入、最適化を含め、ロボティクスによる全自動多次元分離分析を可能にした。本解析システムの有用性は、臨床検体を含む種々の試料を用いて検討・評価された。この全自動プロテオーム解析システムの構築と基本性能(クロマトグラフィー分離能、タンパク質の同定能力および効果、スループット)評価については、下記に挙げる研究成果として誌上発表をおこなった。ここに汎用性のある解析システムを構築したことにより、多次元分離による再現性の良い分析データが確保され、夜間を問わず安定した運用が期待される。最終年度の平成17年度においては、実際に本システムを用いた種々の疾患群おける疾患関連タンパク質の解析にあたる予定である。
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