2004 Fiscal Year Annual Research Report
断続振動曝露による振動感覚閾値の一過性閾値移動の予測式の作成と応用に関する研究
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16790323
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
横山 健治郎 山口大学, 医学部, 助手 (70346550)
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Keywords | 指尖振動感覚閾値 / TTS / 手腕振動 / 予測式 |
Research Abstract |
振動工具の使用による健康障害を予防するために、一連続作業時間を制限することが行なわれている。しかし、適切な作業間隔とその根拠についてはまだ不十分である。本研究の目的は、断続振動曝露による振動感覚の一過性閾値移動の予測式を作成し応用することである。今年度は2種類の指尖振動感覚閾値測定法の比較、手腕振動曝露による指尖振動感覚の一過性閾値移動(TTS)における室温やハンドル温度等の要因との関係、TTSを予測するためのモデル式の作成を検討した。 基礎実験用の機材、恒温水循環装置、振動感覚測定装置、データ解析用ソフトを配備した。予備実験を試行後、基礎実験を行った。被験者には男子大学生を用い、振動曝露周波数:31.5,63,125,250Hz、振動曝露加速度:10,40m/s^2、把持力:10,40N、把持時間:1,3,5,10分、室温:10,20,30℃、ハンドル温度:10,20,30℃、防振手袋を用い、負荷パラメータを変化させ指尖振動感覚を測定し、得られた成績の解析を行っている。 その結果、低温ハンドルの長時間把持は指尖振動感覚のTTSに影響を及ぼし、指尖振動感覚のTTSが大きくなる傾向が示唆された。更に、防振手袋の評価に指尖振動感覚閾値を用いるには防振手袋の材質や構成、振動の伝達特性、装着状態を検討する必要があることがわかった。 また、異なる振動感覚測定装置を用い、機種による指尖振動感覚測定の違いを検討するため、健康な20代、40代、60代の男女各6名ずつ計36名を被験者とし、両手10指の指尖振動感覚閾値を測定した。振動感覚閾値測定周波数は16,31.5,63,125,250,500Hzを用いた。 2004年6月に第10回国際手腕振動会議(アメリカ)、7月に第12回人体振動研究会(阿蘇)で発表した。
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Research Products
(4 results)