2005 Fiscal Year Annual Research Report
小児1型糖尿病の家族歴とその合併症への影響に関する研究
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16790328
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
西村 理明 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20343535)
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Keywords | 1型糖尿病 / 家族歴 |
Research Abstract |
最近、1型糖尿病患者における2型糖尿病の家族歴が、合併症発症の危険因子であることを示唆する報告が散見されるようになった。しかしながら、我が国においては、家族歴の詳細を全国規模の地域調査で検討した報告は非常に少ない。 本調査は、全国調査によって1965〜91年に登録された症例3505名を対象とする。これらの症例は、18歳未満で発症し、かつ発症後1ヶ月以内にインスリン治療が開始されたという条件を満たす1型糖尿病で、同年代に診断された症例を代表していることが、すでに検証されている。 方法であるが、家族歴に関する調査票(家族歴の有無、家族歴がある場合は病型(1型か2型)ならびに登録症例との関係)を、対象症例の主治医に送付し記入を依頼する。その際、症例本人から、主治医を通して同意を得る。同意を得られた症例に関してのみ、調査票の返送を依頼する。症例が転医していた場合は転医先を主治医から聞き、調査票を再送付し、さらに転移先の主治医より本人に同意を得ることとする。 平成16年度は、登録症例のデーターベースを整理し、調査票を印刷、対象症例の主治医に調査票を発送し、回収作業を開始し、935名(27%)から同意を得て、家族歴に関する情報を収集した。 平成17年度は、平成16年度の作業を続行した。現時点において、1147名(32.7%)から同意を得て、家族歴に関する情報を収集した。そのうち、1型の家族歴があるものは62名(5.4%)存在した。内訳は父2名、母14名、男同胞11名、女同胞29名、息子4名、娘2名であった。2型の家族歴があるものは158名(13.8%)存在した。内訳は父86名、母72名、男同胞15名、女同胞2名、息子0名、娘1名であった。今後とも、以上の追跡方法により、症例の80%の家族歴が判明するまで追跡を続行する予定である。
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