2005 Fiscal Year Annual Research Report
急性心筋梗塞患者の入院前喫煙習慣・ニコチン依存度、入院時の病状と退院後禁煙の関連
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16790337
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
太田 充彦 高知大学, 医学部, 助手 (80346709)
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Keywords | 虚血性心疾患 / 喫煙 / 前向きコホート研究 / ニコチン依存度 |
Research Abstract |
本研究の目的は、急性心筋梗塞(AMI)入院患者の入院前の喫煙習慣・ニコチン依存度と退院後禁煙の関連を明らかにすることである。その一環として、平成17年度は2件のコホート研究を実施した。 A)虚血性心疾患(CHD)にて入院治療を受けた患者で喫煙歴がある者を対象者として、入院前の喫煙習慣・ニコチン依存度ならびに入院時の臨床所見と退院後の禁煙の関連を明らかにする前向きコホート研究を計画した。前年度中に実施のための準備を終了し、平成17年度からはデータ収集を本格的に実施した。某総合病院循環器科にCHDにて入院した患者のうち、喫煙者を対象として、平成17年度は約100名の参加者登録を得た。また、対象者の退院後喫煙状況の追跡も随時行った。対象者登録は来年度上半期まで実施する予定である。 B)Aの前向きコホート研究の分析だけでは、喫煙状況と関連する入院前の喫煙習慣・ニコチン依存度に関する要因がCHD患者に特徴的かどうか、すなわち、得られた知見がCHD患者に特異的な知見であるかわからない。これを明らかにするために、健康な中高年労働者を対象にした喫煙に関連する要因を探索するコホート研究も研究計画に含めた。この2つのコホート研究の結果を比較することで、CHD患者の退院後禁煙に特異的に関連する要因を明らかにすることができる。研究代表者らは、平成15年に某企業集団の中高年労働者約1,600人の喫煙習慣や職場環境・生活習慣について調査を行っている。平成17年度は、このコホート集団の2年後の喫煙状況等に関する追跡調査を実施した。得られた約1,600人の対象者のデータはデータベース化し、次年度に予定している解析に備えた。
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