2005 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の社会活動レベルとその効果の測定に関する研究
Project/Area Number |
16790345
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
高橋 美保子 山梨県立大学, 看護学部, 講師 (50255121)
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Keywords | 高齢者 / 社会活動 / 追跡調査 |
Research Abstract |
本研究は、高齢者の社会活動による健康面(死亡、幸福感)への効果を明らかにすることを主目的とする。併せて、高齢者の社会活動レベルの変化と関連する要因について検討することを目的とするものである。1998年度には、高齢者が社会活動レベルを自己評価できる「いきいき社会活動チェック表(チェック表)」を活用し、26市町村の高齢者約3,600人の社会活動レベルを確認した。平成17年度は、このうち追跡可能な12市町村の高齢者621人を対象に次の2つの追跡調査を実施した。 1.生存状況調査 初回調査から7年度の生存状況を確認した。調査は研究代表者が当該市町村に住民票の閲覧を申請し、市町村(長)の許可を得た上で行った。平成18年3月までに9市町村502人の生存状況、「生存、転出、死亡(死亡日を含む)」の確認が終了した。生存者は412人、初回調査年(1998年)から2年以内の死亡・転出者は20人、そして初回調査年から3年(2001年)以降の死亡者は64人、転出者は6人であった。残り3市町村の対象者119人の生存状況の確認作業は現在進行中である。対象者すべての生存状況の確認を終了した後、初回調査時の社会活動レベルと7年後の生存状況との関連について検討する。 2.社会活動レベル、生活状況、及び健康状態に関する調査 個人の社会活動レベルの変化と関連する要因について検討することを目的として、追跡対象者に調査票を用いた調査(社会活動レベル調査、生活・健康状況調査)を実施した。調査票の配布、回収は市町村が実施した。一部の市町村については、研究代表者が、直接、対象者に郵送法を用いて調査票を配布し、回収した。最終的に、7市町村の高齢者167人から調査票を回収し、163人の社会活動レベルと167人の生活状況、及び健康状態に関する回答を得た。平成18年3月までにデータベースの作成を完了した。
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