2004 Fiscal Year Annual Research Report
微小管阻害剤に反応する分裂期チェックポイント遺伝子CHFRの機能解析
Project/Area Number |
16790388
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
見田 裕章 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90347162)
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Keywords | 分裂期 / 微小管阻害剤 / 薬剤感受性 |
Research Abstract |
CHFRは微小管阻害剤に反応して分裂期の染色体凝集を遅延させる重要なユビキチンリガーゼであり、我々はCHFRが癌で高率に異常なメチル化を受け発現が低下していることを明らかにしてきた。本研究ではCHFR結合分子の同定を試み、微小管ストレスに対する応答のメカニズムを明らかにすることを目的とした。全長ならびにFHAドメインをケ存させたCHFRをbaitとして用いた酵母two-hybrid法によって、CHFR結合分子候補として、E2酵素群および他の分子が同定した。単離された分子のうち、clone #319はCHFRのFHAドメインに結合を示すことがtwo-hybrid法および免疫沈降法による解析で確認され、CHFRの補助因子として機能する可能性が示唆された。一方単離されたE2酵素のうちUbc13はCHFRを介したユビキチン化に関与するため、CHFRによる非分解系のポリユビキチン化の重要性が示唆された。一方分裂期制御キナーゼであるPlk1の蛋白安定性はCHFRの発現によっても影響を受けなかった。GFP-CHFRを安定発現するHela細胞を樹立しその細胞内局在を解析した所、GFP-CHFRは間期は核内に存在し、分裂期の核膜崩壊後は細胞全体に拡散、細胞質分裂後は再び核内に集積することが明らかとなった。またGFP-CHFRの細胞内局在は微小管阻害剤処理後も処理前と同様のパターンを示した。GFP-CHFRを用いたCHFRの蛋白安定性の解析では、CHFR自身は微小管ストレス下や分裂期においても安定であることが示された。今回のスクリーニングで得られた分子がCHFRの機能に与える影響を引き続き詳細に解析したいと考える。
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Research Products
(6 results)