2004 Fiscal Year Annual Research Report
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16790432
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
河野 隆志 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60327509)
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Keywords | 心不全 / 心筋梗塞 / SOCS / シグナリング / 心室リモデリング / 炎症性ケモカイン / 炎症性サイトカイン |
Research Abstract |
ラット心筋梗塞後6週間モデル群及び結紮以外の全ての処置を行うsham群をそれぞれ作成しgene tipによる遺伝子発現を評価したところ、非梗塞部心筋においてsuppressor of cytokine signaling(SOCS)-1の発現亢進を確認した。非梗塞部においてSOCS1及び3の発現について定量的RT-PCR及びWestern blottingで評価したが、いずれも有意な変化は認めなかった。 免疫組織染色で、梗塞部及び非梗塞部における単球及びTリンパ球の浸潤を確認しているが、炎症細胞の浸潤は梗塞部及び非梗塞部共に急性期により強く認めている事から、より急性期での評価が必要であり2週間モデルでの検討を予定している。また心筋梗塞モデルにおいて、SOCSの発現の変化は確認できていないが、SOCSにより細胞内シグナリングを調整される事が知られている、IL6、cardiotrophin-1、leukemia inhibitory factorなどのgp130サイトカインのいずれもがgene tipで6週間後の非梗塞部心筋において発現亢進している事が確認されており、SOCS3に対するantisenseを用いて梗塞後サイトカインシグナリングを修飾することにより、梗塞後リモデリングに影響を及ぼす可能性はあり、今後検討を予定している。
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