2004 Fiscal Year Annual Research Report
大凝集アルブミン吸着cDNA法を用いた肺高血圧症に対する新しい遺伝子治療
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16790440
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
田原 宣広 久留米大学, 医学部, 助手 (10320186)
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Keywords | 肺動脈高血圧 / 遺伝子治療 / モノクロタリン |
Research Abstract |
本年度の目的は肺動脈高血圧(PAH)モデルであるモノクロタリン(MCT)誘発性肺高血圧ラツトを作成し、血行動態・右室肥大の評価、ラット生存率の検討をおこなうことである。 (1)血行動態・右室肥大の評価 MCT 60mg/kg皮下注3週目に血行動態・右室肥大の評価をおこなった。MCTにより右室収縮期圧は23mmHgから69mmHgまで上昇、右室・左室重量比は0.23から0.47と右室肥大が完成していた。また、左室肥大は完成されず、体血圧にも変化は認めなかった。 (2)MCT誘発性PAHラット生存率 生存率についてはMCT皮下注後3週を越えると死亡し始め、4-5週の間にほとんどのラットが死亡することが確認された。 (1),(2)の結果よりMCT誘発性PAHが完成していることが確認された。 次年度は臨床応用のことも考慮し、MCT皮下注3週後の完成された肺高血圧に対する治療をおこなうことを種々鋭意検討中である。
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