2004 Fiscal Year Annual Research Report
時計遺伝子および概日リズムをもった核受容体の脂肪細胞における役割の解明
Project/Area Number |
16790523
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
柿澤 供子 信州大学, 医学部附属病院, 助手 (80362127)
|
Keywords | 概日リズム / 時計遺伝子 / 脂肪細胞 / CLOCK / BMAL1 |
Research Abstract |
1)マウス脂肪細胞における発現遺伝子の概日リズムについて検討した。 マウスを12時間毎に明暗周期で飼育し、4時間おきに48時間にわたり傍精巣脂肪組織からRNAを採取した。時計遺伝子でリズム制御される遺伝子は24時間周期のはずであるから、リピートしているかどうか確認する意味で48時間以上観察する必要があった。 前駆脂肪細胞の増殖に必要な因子(AP-1、c-fos、c-jun、c-myc、fra-1など)、脂肪細胞特異的遺伝子の転写をコントロールする因子(C/EBPα、C/EBPδ、PPARγ、PPARα、RORs、RAR、LXRα、ERRs、PGC1、SREBP1など)、脂肪細胞特異的遺伝子(aP2、PEPCK、GLUT4、adiponectin、leptinなど)といった因子につき、その発現の概日リズムの有無について、real time quantitative RT-PCR法によって確認した。 2)上記1)でリズムをもって発現していたものについては、時計遺伝子で制御されている可能性が高く、そのプロモーター領域をクローニングし解析した。E-boxの有無とCLOCK/BMAL1による制御の有無、RevREの有無について一過性発現系によるレポーターアッセイを用いて検討した。いくつかの遺伝子については、CLOCK/BMAL1による制御が明らかであったが、概日リズムを持った発現をしていてもCLOCK/BMAL1による制御を受けていないものもあった。 以上の結果については平成17年7月に開催される第78回内分泌学会学術総会にて発表予定である。
|