2006 Fiscal Year Annual Research Report
時計遺伝子および概日リズムをもった核受容体の脂肪細胞における役割の解明
Project/Area Number |
16790523
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
柿澤 供子 信州大学, 医学部附属病院, 助手 (80362127)
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Keywords | 概日リズム / 時計遺伝子 / 核受容体 / PPARδ / SHP / Clock / BMAL1 |
Research Abstract |
脂肪細胞において概日リズム発現を認めた因子についてのプロモーター解析。 昨年度までに検討した脂肪細胞に発現する遺伝子(AP-1、c-fos、c-jun、c-myc、fra-1、C/EBPα、C/EBPδ、PPARγ、PPARα、PPARδ、SHP, RORs、RAR、LXRα、ERRs、PGC1、SREBP1など)のなかで、real time quantitative RT-PCR法にて概日リズム発現を確認した因子のうち、核受容体PPARδ、SHPについてそのプロモーター領域をクローニングし解析した。E-boxの有無やCLOCK/BMAL1による制御の有無、RevREの有無について、一過性発現系によるレポーターアッセイを用いて検討したところ、PPARδ、SHPについては、CLOCK/BMAL1による転写活性化が明らかとなった。またゲルシフトアッセイにて、CLOCK/BMALのプロモーターへの直接結合が確認できた。興味深いことに、SHPについては、その転写活性化因子LRH-1とCKOCK/BMALの間に直接の相互作用が存在することが明らかとなった。以上の結果は、Biochem Biophys Res Commun. 353:895-901に発表した。また、PPARδについては、そのプロモーターはCLOCK/BMAL1による制御のみでなく、Rev-erbα/RORによる制御も同時に受けていた。以上の結果については平成19年6月に開催される第80回内分泌学会学術総会にて発表予定である。
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