2004 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄不応性疾患におけるテロメラーゼ複合体遺伝子群の塩基配列変異の関連性について
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16790548
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
山口 博樹 日本医科大学, 医学部, 助手 (90297937)
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Keywords | Dyskariotosis Congenita / human telomerase RNA gene / telomerase reverse transcriptase subunit gene / telomere length / mutation / polymorphisms / Japanese / Born marrow failure |
Research Abstract |
本研究は代表研究者の山口博樹らの米国での研究結果(Lancet. 2003 362: 1628-163, Blood. 2003 102 916-918)をもとに人種構成が違う本邦でのDyskariotosis Congenita (DKC)の存在を明確にすることが目的である。 1、本研究は遺伝性疾患の遺伝子異常の研究であるため新たに倫理審査を行う必要があった。日本医科大学遺伝子倫理審査委員会にて審査を行い2004年9月承認が得られた。そして骨髄不全症の患者に対して新たに本研究のための同意を取得し現在120のDNA検体を收集できた。また現在同様の倫理審査を関連病院で検討しており、2005年4月にはそれらも承認が得られる予定である。 2、正常コントロールとして同様に健康成人ボランティアに対して本研究のための同意を取得し現在100のDNA検体を收集できた。 3、telomerase complex geneのhuman telomerase RNA gene (TERC)のpromoter regionとtranscription region、telomerase reverse transcriptase subunit gene (TERT)のexon1-16に対するPCR条件の設定、direct sequenceの設定が終了した。 4、Southern blot法によるtelomere長の測定の設定が終了した。 5、TERCに関しては現在30検体のSequenceが終了しnucleotide 450 G→AのmutationをMDSRAの症例で認めた。代表研究者の山口博樹の報告Blood. 2003 102 916-918にて同じ異常を報告しているが、日本人での発見はこの変異がはじめてである。 6.2005年8月にはTERC、TERTの150〜200例のすべてのsequenceを終了する予定である。
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