2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16790644
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中西 元 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80314673)
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Keywords | 乾癬 / GLI / Keratinocyte / Glis1 |
Research Abstract |
1.Glis1の発現を皮膚疾患で確認する。 Glis1の皮膚での発現を明らかにするためにGlis1のC末端領域を大腸菌にて合成し、そのタンパクを用いて抗Glis1ポリクローナル抗体を作成した。得られた抗体はwestern blot及びimmunocytochemistryにおいてケラチノサイトあるいはCHO細胞に高発現させたGlis1を認識した。また、免疫組織化学によって、尋常性乾癬を含めたいくつかの皮膚疾患で発現していることが確認できた。今後、免疫組織化学では、サンプルの数と種類を増やし、疾患特異性を確認する予定である。 2.Glis1の機能を解析する。 Glis1高発現細胞を用いた実験からケラチノサイトの分化にGlis1が関与することが明らかになった。現在、in vivoにおけるGlis1の機能を確認するために、Glis1ノックアウトマウスの皮膚を用いてGlis1の機能を解析予定である。 3.Glis1の標的遺伝子を同定する。 Glis1高発現細胞とコントロールの細胞をcDNA microarrayで比較し、いくつかの遺伝子の発現の違いを見いだした。Northern Blotにて発現の違いを確認中である。さらにタンパクレベルで確認できた遺伝子については、Glis1の高発現している乾癬の表皮においても発現が誘導されているかどうかを確認する予定である。 4.乾癬皮膚で高発現、あるいは発現が低下しているWntを同定する。 乾癬皮膚から抽出したRNAからcDNAを合成し、degenerate primerを用いたRT-PCRを用いて、特定のWntが減少していることを明らかにした。タンパクレベルでの確認を検討中である。
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