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2004 Fiscal Year Annual Research Report

Stem Cell Factor遺伝子の転写調節機構の解析

Research Project

Project/Area Number 16790645
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

三原 祥嗣  広島大学, 自然科学研究支援開発センター, 助手 (90325168)

KeywordsStem cell factor / IL-6 / 肥満細胞 / 線維芽細胞 / プロモーター / 転写因子
Research Abstract

マスト細胞は,皮膚,肺,消化管などの結合組織や粘膜内に広く分布し,ヒスタミンなどケミカルメディエーターを産生,放出することにより炎症反応におけるエフェクター細胞として重要な役割をはたしている。皮膚ではアトピー性皮膚炎の苔癬化病変や尋常性乾癬,扁平上皮癌などの表皮のケラチノサイトの増殖を伴う疾患において真皮内のマスト細胞の増加が報告されており,ケラチノサイト由来の因子によりマスト細胞が増殖する可能性が示唆されていた。また,強皮症やケロイドなどの線維芽細胞が活性化された病態においてもマスト細胞の増加が指摘されている。これまでの検討より,ケラチノサイトが産生するIL-6ファミリーサイトカインが線維芽細胞を刺激して,活性化した線維芽細胞からマスト細胞増殖因子であるStem Cell Factor (SCF)が産生されることを明らかにした。さらにSCFの転写調節機構を検討する目的のために,SCF遺伝子のプロモーター領域の検討を行った。SCF遺伝子の上流約500塩基をルシフェラーゼベクターにサブクローニングした後,線維芽細胞(NIH/3T3)に遺伝子導入した。この細胞をIL-6で刺激したところ非刺激の細胞と比べてルシフェラーゼ活性が上昇していた。さらにSCF遺伝子の上流-300,-200,-100塩基をそれぞれPCRで増幅し,deletion mutantベクターを作成した。上述の方法でルシフェラーゼ活性を測定したところ-200,-100では活性がみられず、-500、-300のみに活性がみられた。以上からSCF遺伝子の上流-200から-300までの間にIL-6により誘導された転写因子が結合してSCF遺伝子の翻訳を促進する可能性が示唆された。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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