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2004 Fiscal Year Annual Research Report

Th1,Th2サイトカインの皮膚バリア機能に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 16790648
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

波多野 豊  大分大学, 医学部, 助手 (80336263)

Keywords表皮 / セラミド / ヒト3次元皮膚培養モデル / 経皮的水分喪失量 / sphingomyelinase / glucocerebrosidase / 皮膚バリア修復
Research Abstract

(方法)
ヒト3次元皮膚培養モデルである市販のTESTSKIN LSE-high(以下LSE)の表面を、アセトンで処理することにより角層バリアの破壊を試みた。アセトン処理は、LSEの表面全体が全て浸される条件で、5分間の処理を2回行った。角層バリア機能は、経皮的水分喪失量(transepidermal water loss ; TEWL)で検討し、表皮の生存状態は、MTTアッセイで検討した。また、角層バリア機能を規定する重要な因子であるセラミド量を、薄層クロマトグラフィーを用いて、LSEから採取した表皮シートを検体として測定した。また、表皮シートにおけるにおける、セラミド合成酵素であるsphingomyelinase及びglucocerebrosidaseのmRNA発現レベルを、P^<32>-dCTPを用いた半定量的RT-PCR法にて検討した。
(結果)
(1)アセトン処理直後では、TEWLは増加し、セラミド量は低下していたが、72時間後には、TEWL及びセラミド量は、アセトン処理前と同程度かそれ以上に回復していた。一方、表皮の生存状態に変化は無かった。
(2)アセトン処理24時間後の検体を用いた解析では、sphingomyelinase及びglucocerebrosidaseのmRNA発現レベルは亢進していた。
(結論)
以上の結果より、LSEは皮膚バリア修復機能を有しており、今回行った実験系は、皮膚バリア修復機能を解析するモデルとして利用できると考えられた。従って、この実験モデルは、本研究の目的である、皮膚バリア修復機能における、Th1,Th2サイトカインの影響の解析に有用と考えられた。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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