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2005 Fiscal Year Annual Research Report

統合失調症難治化の遺伝的要因の解明

Research Project

Project/Area Number 16790696
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

三原 一雄  琉球大学, 医学部, 助教授 (30302029)

Keywords統合失調症 / 抗精神病薬 / 臨床反応 / 受容体遺伝子多型
Research Abstract

非定型抗精神病薬は統合失調症の薬物用法の根幹となる薬物であるが、その投与中にcreatinine kinese(CPK)の上昇が約5%の頻度で出現する。本副作用が精神科の薬物療法に対する不信感そしてノンコンプライアンスに関与し、統合失調症の難治化に関与する可能性があると考えられる。CPK上昇の機序に非定型抗精神病薬のセロトニン(5-HT)受容体阻害作用による横紋筋の障害が想定されているが、5-HT受容体には遺伝子多型の存在が知られている。本研究では、非定型抗精神病薬投与後にCPK上昇をきたした症例を対象に、5-HT_<2A>受容体遺伝子多型を解析した。なお、薬物動態学的視点も加味し、cytochrome P4502D6(CYP2D6)の遺伝子多型も検索した。対象は非定型抗精神病薬投与中にCPK上昇をきたした統合失調症12例で、5-HT_<2A>受容体の102T/CおよびHis452Tyrの遺伝子多型とCYP2D6遺伝子多型を検索した。102T/T、102T/C、102C/Cはそれぞれ2例、6例、4例であり、102Tと102Cのアレル頻度はそれぞれ42%、58%であった。全例がHis/His遺伝子型であり、CYP2D6の代謝正常者であった。特定の遺伝子型あるいは変異遺伝子のoverpresentationは認められなかった。以上より、5-HT2A受容体の102T/CおよびHis452Tyrの遺伝子多型とCYP2D6の遺伝子多型は、非定型抗精神病薬によるCPK上昇に関与しないことが示唆された。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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