2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16790730
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
内田 幸司 島根大学, 医学部, 教務職員 (50335569)
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Keywords | MRI / プロテクタ / 遮蔽 / 電磁波 / 電波 / 磁場 |
Research Abstract |
1.情報収集の概要:北米医学放射線学会等の学会で磁場・電波の遮蔽に関する情報収集をおこない、開放型磁気シールド技術(鹿島建設株式会社)の存在を知った。これは、薄い強磁性体を磁場方向に平行かつ一定の間隔を設けて配置させ、それらを電波シールド材で包むことにより磁場・電波を遮蔽可能にした技術である。この報告により、磁場遮蔽材の形状および配置方法にて磁場遮蔽効果が大きく異なることを学び、磁場シールド材を軽量化する上での参考となった。 2.実験結果 2-1)金属の種類による磁場遮蔽効果の検討:ネオジ丸型磁石(外形25φ、磁束密度250mT(参考値))と測定位置の間(3cm)に0.5mm厚の様々な金属板(鉄、銅、アルミニウム、真鍮、ステンレス)を配置し、テスラメータを用いて磁束密度の測定をおこなった。その結果、磁場遮蔽効果は各金属の透磁率に比例していることを確認した。 2-2)電波シールド材による電磁波遮蔽効果の検討:数種の携帯電話(マイクロ波)およびコンピューターのブラウン管から発生している周囲の電磁波(超低周波・ラジオ波・マイクロ波・紫外線等)が、布状の複数種類の電磁波シールド材で遮蔽可能か否かをラジオ波対応電磁波測定器を用いて検討した。その結果、今回入手した電磁波シールド材は検討した全ての家電用品から発生している電磁波を遮蔽する能力を有していた。 3.来年度の課題:磁場・電波シールド材の形状および配置方法を検討し、遮蔽効果の向上と軽量化を図る。
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