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2004 Fiscal Year Annual Research Report

過角化した腫瘍組織のFGF、bFGFの発現と放射線感受性に関する組織学的検討

Research Project

Project/Area Number 16790745
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

篠田 宏文  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10318090)

Keywords放射線感受性 / アポトーシス / がん治療 / 角化 / 増殖因子
Research Abstract

広範囲の角化を有する扁平上皮癌の放射線感受性が低いことは、以前から臨床経験上、広く知られているが、その原因を分子生物学的に検討した報告は多くない。そこで、今回の研究では、癌の角化と放射線感受性の関係を分子生物学的手法で検討することをこの研究の最大の目的とし、それを明らかにする足がかりとして"種々の扁平上皮癌由来の培養細胞株を用いて、角化に関与する増殖因子(KGF/bFGFなどとそれに関連した受容体)と照射後早期のアポトーシスを軸とした放射線感受性がどのように関係しているのか"を実験の中心とした。扁平上皮癌由来の培養細胞株である、ヒト舌癌由来のSAS、ヒト舌癌由来のHSC-3、ヒト外陰癌由来のA431を、今回の検討では使用し、放射線感受性の評価はclonogenic assay、腫瘍増殖に関しては経時的な細胞数計測で施行した。培養細胞株で評価した腫瘍倍化時間はA431と比較してSASで早く、さらに、A431に関しては、照射後の培養細胞株で評価した腫瘍増殖の検討で、照射線量を増加するほど、再増殖後の増殖抑制が起こることが観察された。また、clomogenic assayで評価した放射線感受性はA431よりもSASで高感受性であることを認めた。これらの結果から、少なくともEGFRを高発現していることが知られているA431では、放射線感受性や照射後の再増殖に関してKGF/bFGFのみでなく、EGFなど他の増殖因子との関係の検討も重要なのではないかと考え、増殖因子(KGF/bFGF、EGFなど)、増殖因子(KGF/bFGF、EGFなど)受容体の発現の多寡ならびに照射後の発現変化、と照射後早期のアポトーシスを軸とした放射線感受性との関係について実験を継続中である。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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