2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16790749
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
福岡 大輔 岐阜工業高等専門学校, 電気情報工学科, 講師 (60321436)
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Keywords | コンピュータ支援診断 / 超音波診断 / 撮影支援 / 画像処理 / 実時間処理 |
Research Abstract |
本研究テーマにおいては,乳腺超音波診断のハンドプローブ撮影のための,リアルタイムコンピュータ支援診断(CAD : Computer-aided Diagnosis)システムの開発を目的としている. 3ヵ年の研究期間(平成16-18年度)において,本年度は研究の初期段階として位置付け,以下に示す2点に重点を置き研究を実施した. (1)研究基盤の充実(研究試料データベースの作成) (2)リアルタイム画像処理の基礎となるアルゴリズムの構築 構築したデータベースは,撮影時に超音波装置(SSD-5500:アロカ社製)より出力されたNTSC標準ビデオ信号19症例分をデジタル記録した.また,同超音波装置上でStoreされたDICOM規格画像(JPEG圧縮動画像)2症例を収集した. また,収集した動画像データベースに対して,構築したリアルタイム腫瘤検出処理を試みたところ,腫瘤検出率85%の結果が得られた. 研究初期の試作段階ではあるが,真陽性率(検出率)において良好な結果が得られた.しかしながら,偽陽性候補数は非常に多く真陰性率は低く,実用に耐えうる結果は現段階では得られていない(次年度以降,偽陽性候補の削除処理の改善を行う計画である). 本テーマおよびCAD技術に関する研究成果は,論文1件(医用情報画像学会),雑誌2件(映像情報,およびINNERVISION),口述発表1件(第14回日本乳腺甲状腺超音波診断会議)として成果報告を行った.
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