2004 Fiscal Year Annual Research Report
ビジュアルトレーニング理論を取り入れた新しい内視鏡手術トレーニングシステムの構築
Project/Area Number |
16790756
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
瀧口 修司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00301268)
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Keywords | 内視鏡手術 / トレーニング / 技術評価 |
Research Abstract |
平成16年度の研究項目 1)ビジュアルトレーニング理論を導入したトレーニングプログラムの策定 腹腔鏡下の結紮縫合に関するビジュアルトレーニングの検討を行い、結紮縫合所要時間において通常トレーニングと比べ有意に短い結果がえられ、その報告を行い発表予定である。(Impact of Cyber Visual Training as a New Concept for Mastering Endoscopic Surgery S Takiguchi et al. Surgical Endoscopy inpress)。17年度は、引き続きこの理論に基づき、上血操作などのより臨床に近いものでの検討を行うべく準備中である。すでに実験ブタを用いてビデオ作成は終了、6月からの内視鏡手術の止血法の講習会を通じて30名の参加者をもとに検討を行う計画である。 2)鉗子軌跡の追跡システムの検討 研究計画当初は、PC MAGといわれるビデオ映像解析による3次元運動解析装置を用いて一から専用解析システムの開発を行い、検討する予定であった。すでに同じ理論を応用したPROMIS^<TM>内視鏡手術トレーニングシステムの輸入が可能となった情報を入手し、同機の購入により、この開発期間を短縮した。 3)技術評価方法の検討 PROMISは、16年12月納品され、本学学生及び医師を被験者に技術評価システムの検討を以下の検討を開始した。被験者:大阪大学医学部学生5年次10名(内視鏡手術未経験者)と当講座医員10名(内視鏡手術経験者とし以下の項目につき検討する。 1.鉗子の総移動距離の検討:ビーズの移動などあらかじめ設定したtaskの最短距離を実測し、内視鏡下に操作した場合の測定距離を比較する。 2.鉗子操作検討:鉗子のゆれと速度・加速度変化の検討する。内視鏡手術未経験者を被験者とし、初期値の測定後、トレーニングを施行する。その上で鉗子のゆれ・速度・加速度を測定し、その改善したパラメータを検討する。 上記検討から技術評価を行う。技術評価として有効と考えられるパラメータから、技術レベルが高い術者のモデルを作成し、評価システムを確立する。
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Research Products
(1 results)