2004 Fiscal Year Annual Research Report
HBs抗原粒子をベクターとしたヒト肝細胞に対する遺伝子治療の開発
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16790785
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
宮田 量平 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20327571)
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Keywords | L粒子 / HBs抗原粒子 / HGF |
Research Abstract |
ヒト肝細胞癌に対して特異的に抗腫瘍効果を持つことのin vitroでの確認 正常ヒト肝細胞株と肝細胞癌株(HepG2,HepC3A,NuE)にHGF封入HBs抗原粒子を導入し,HGF,EGFP,FLAGの発現をEUSA,Western blot,-蛍光顕微鏡を用いて解析する. 対照として大腸癌株(WiDr,HT29)を使用しHGF封入HBs抗原粒子を導入し,HGFの活性部位の発現をELISA,Western blot等で解析する HGFの抗腫瘍効果・肝再生の判定はMTT assayで行う. HepC3Aでは抗腫瘍効果を認めたが対照の大腸癌株(WiDr)では抗腫瘍効果を認めなかった. ヒト肝細胞癌に対して特異的に抗腫瘍効果を持つことのin vivoでの確認 肝細胞癌株(HepG2,HepC3A,NuE),大腸癌株(WiDr,HT29)をそれぞれマウスの皮下に移植し担癌マウスを作製.対照として正常ヒト肝組織移植ヌードマウスを作製. HGFを封入したL粒子をマウスの尾静脈から静注し,経時的に腫瘍径を測定やHE染色で細胞形態やApoptotic Indexを検討し抗腫瘍効果を判定する. 肝再生はBrdU Labelling IndexやCell Growth Assay, propidium iodineを用いたCell Cycle Analysisなどを用いて判定する. HGF封入L粒子は肝細胞癌株(HepG2)で腫瘍径の縮小を認めたが,対照の大腸癌株(WiDr)では抗腫瘍効果を認めなかった.
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