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2004 Fiscal Year Annual Research Report

抗肥満作用を示すラズベリーケトンの骨代謝に及ぼす影響について

Research Project

Project/Area Number 16790862
Research InstitutionEhime Prefectural University of Health Science

Principal Investigator

高田 智世  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部・臨床検査学科, 講師 (70310894)

Keywordsラズベリーケトン / 骨芽細胞 / C3H10T1 / 2
Research Abstract

本研究は、骨芽細胞と脂肪細胞が同じ未分化間葉系細胞より分化することや両者が相反する関係であることが知られていることに基づいて、抗肥満作用を示すラズベリーケトンが骨芽細胞の分化・増殖にどのような影響があるかを検討するものである。
平成16年度は、in vitroにおける検討を行う目的で、マウス由来未分化間葉系細胞のC3H10T1/2を用い、脂肪細胞への分化条件下におけるラズベリーケトンの作用と、骨芽細胞への分化を起こす物質共存下でラズベリーケトンの骨芽細胞への分化促進作用について行った。
脂肪細胞への分化を引き起こす条件として、isobutylmethyxanthine、dexamethasone、insulinを併用して用いた。これにラズベリーケトンを添加すると、添加しないものに比べて明らかに脂肪細胞の数と中性脂肪量の増加が見られる一方で、骨形成マーカーのアルカリフスファターゼ活性の増加もみられた。ラズベリーケトンの脂肪細胞への分化抑制作用はみられなかったが、この条件下において脂肪細胞および骨芽細胞両者への分化促進作用が起きることを明らかにした。さらに形態学的な観察により、脂肪細胞へ分化したと思われる中性脂肪の取り込んだ細胞がアルカリフォスファターゼ染色にも染まるという現象を確認した。この現象のメカニズムをさらに調べることで、骨芽細胞と脂肪細胞との関係を詳細に知ることが出来うると考えられた。
一方、骨芽細胞への分化を引き起こす条件としてretinoic acidを用いたところ、ラズベリーケトン添加で、よりアルカリフォスファターゼ活性の増加をみた。これは、ラズベリーケトンの濃度に依存して活性は増加した。骨芽細胞分化の過程で出現する発現マーカーを半定量的なRT-PCRで詳細に調べたところ、I型コラーゲンおよびオステオカルシンの発現がラズベリーケトンの濃度依存性に増加していることがわかった。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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