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2005 Fiscal Year Annual Research Report

抗肥満作用を示すラズベリーケトンの骨代謝に及ぼす影響について

Research Project

Project/Area Number 16790862
Research InstitutionEhime Prefectural University of Health Science

Principal Investigator

高田 智世  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部・臨床検査学科, 講師 (70310894)

Keywordsラズベリーケトン / ラット / ALP / 骨密度 / オステオカルシン / I型コラーゲン
Research Abstract

平成16年度では、抗肥満作用のあるラズベリーケトンがin vitroで、retinoic acid共存下では骨芽細胞の分化・増殖促進に何らかの影響があることが示される結果が得られた。そこで、平成17年度では、ラットにラズベリーケトンを摂食させることにより、In vivoでの骨代謝への影響を検討した。
条件は、9週齢のラットをovariectomy(OVAX)群とsham群に分け、各群を更にラズベリーケトン(RK)投与群、非ラズベリーケトン(非RK)投与群に分け、計4群で行った。術後すぐ投与を始め、10週間飼育し、骨密度や骨代謝マーカーなどを測定して検討を行った。
1.体重変化は、術前では、OVAX群、sham群ともにあまり差がみられなかったが、10週間後には、OVAX/非RK>OVAX/RK>sham/RK>sham/非RKという体重結果になった。sham群ではラズベリーケトンによる体重抑制はみられなかったが、OVAX群では僅かながら体重抑制がみられた。また、子宮周辺の脂肪量(湿重量)も同様な結果であった。
2.投与10週間後の大腿骨の骨密度測定を行ったところ、骨全体の平均は、sham/RK、sham/非RKはほぼ変わらなかった。OVAX/非RKやOVAX/RKではsham群より若干低く有意差こそ出なかったが、OVAX/RKの方がOVAX/非RKよりも僅かに骨密度が高い傾向があった。また、OVAX/非RKやOVAX/RKにおいて大腿骨の骨端部と骨幹部を比較したところ、骨端部ではOVAX/RKのほうがOVAX/非RKよりも骨密度が高い結果となった。
3.形成マーカーとしてALP、osteocalcin、骨吸収マーカーとしてI型コラーゲンfragmentについて血清を用いて測定したところ、ALPは投与直後からOVAX群がsham群より高い傾向はあったがRKと非RKに大きな差はみられなかった。Osteocalcinについては有意な差はなかった。10週間投与後のI型コラーゲンfragment量はOVAX/非RK>OVAX/RKとなり、OVAX/RKでは骨吸収の抑制が示唆された。
以上より、ラズベリーケトンのin vivoでの骨吸収の抑制による骨代謝の影響が示唆される結果となった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 抗肥満作用物質の骨芽細胞分化に与える影響2006

    • Author(s)
      高田 智世
    • Journal Title

      愛媛県臨床検査技師会誌 25巻

      Pages: 25-30

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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