2004 Fiscal Year Annual Research Report
オピオイドローテーションの個人間差異とミューレセプター遺伝子多型の相関性
Project/Area Number |
16790865
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
島田 哲 東北大学, 病院, 助手 (50361093)
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Keywords | オピオイドレセプター / 遺伝子多型 / オピオイドローテーション |
Research Abstract |
まず、現在のオピオイドμ受容体のエビデンスを収集し、必要な臨床データについて考察。プロトタイプの研究シートを作成した。 また、本研究の母体となる東北大学大学院医学系研究科精神神経生物学分野における基礎的研究の為に下山班の研究会議に出席。この研究案を提出した。ここで、本研究者作成のプロトコール案が採用され、このシートに沿って、国立がんセンターによる症例収集が開始されている(現在17例の症例が収集されている)。しかし、この研究班において当研究の主眼であるローテーションを行った症例についても着目し分析を行うとのこととなっており、本研究に比べ母集団が大きいため相対的に本研究の重要度が低下することが懸念された。 緩和医療学会にて情報収集を行ったところ、μレセプターの多型性と嘔吐の関連性についての発表があり、A118G変異ホモ接合の場合は嘔吐を引き起こしやすい可能性が示されていた。この結果もふまえ、複数の緩和医療医で論議の結果、症例収集の課程でローテーションのみではなく吐き気とモルヒネ大量投与に関しての情報収集も合わせて行うこととなった。さらに、聖隷三方原病院・千葉県立がんセンター・社保神戸中央病院からもケース例の協力承諾をいただき、本研究により収集された症例をコントロール群としてケースコントロールスタディを行うこととした。各施設と打ち合わせを行い、プロトコール案を改良し症例収集シートを作成。また、緩和ケアセンタースタッフの承認をとり、2例から採血許可を得ることができている。除外症例を厳しくしているため対象症例が少ないが少しずつ症例収集を進めている。
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