2005 Fiscal Year Annual Research Report
三叉神経節におけるγ-アミノ酪酸による痛み制御のメカニズム
Project/Area Number |
16790898
|
Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
早崎 華 大阪医科大学, 医学部, 助手 (90257866)
|
Keywords | 三叉神経節 / GABA_A receptor / GABA_B receptor / パッチクランプ / 免疫染色 |
Research Abstract |
今年度は前年度までに明らかにした三叉神経節におけるGABA_A receptorを介した痛みの制御のメカニズムを論文にするために必要に応じた追加実験と執筆を主な仕事とした。 具体的にはGABA_A receptor subunit (α1,2,3,4,5,β2/3,γ1/2/3,δ)抗体の特異性を示した。α6抗体に関してはwestern blottingでは特異性を示す事ができなかったので吸収試験を行った。これによりα6抗体の特異性を認めた。 三叉神経細胞体をNissle染色によりA-type cell B-type cellに分類した。多くのA-type cellは大型(直径35〜50μm)、多くのB-type cellは中小型(直径10〜35μm)であることを明らかにした。 またパッチクランプ法にてGABAによって惹起されるイオンの流れがCl^-流入のであることの確認のため、Bath solutionを2種類作製し(low Cl solutionとstandard solution)、膜電位を-60〜+60mVにシフトさせた。その結果Cl^-流入のであることの確認できた。 三叉神経節をでの高K^+におけるGABA releaseがCa^<2+>依存性であることもHPLC法にて確認した。 以上の追加実験を行い三叉神経節におけるGABA_A receptorを介した局所的なGABA systemとして論文を発表した。 しかし、いくつかの課題が残されている。その課題の一つであるGABA_B receptorも発現である。これも免疫染色法とパッチクランプ法にて確認したが、現在は例数を増やしている。 またGABA_A receptorとGABA_B receptorの両方が発現している機能的の相互関係が存在する可能性がある。 今後は2つのレセプターの相互関係を中心に検討していく予定である。
|