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2004 Fiscal Year Annual Research Report

鎖骨下動脈-冠動脈バイパス盗血現象と内胸動脈血管攣縮について

Research Project

Project/Area Number 16790902
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

平木 照之  久留米大学, 医学部, 助手 (30320237)

Keywords鎖骨下動脈-冠動脈グラフト盗血現象 / 心筋虚血 / 冠動脈バイパス術
Research Abstract

内胸動脈を用いた冠動脈バイパス術患者において
体外循環前後における鎖骨下動脈-内胸動脈冠動脈バイパス盗血現象の確認。
1.術野で剥離された内胸動脈のフリーフロー血流量を計測、同側上腕動脈を駆血帯にて圧迫(1分間)することで血管抵抗上昇時の内胸動脈血流量を計測記録した。駆血前血流量67.5±23.3mL、駆血後血流量87.6±44.3mLと駆血後に上昇したが有意差はなかった。
2.体外循環離脱後、内胸動脈グラフトの同側上腕動脈を駆血帯にて圧迫することで血管抵抗上昇時の内胸動脈血流量変化の記録および上腕動脈1分間圧迫後、虚血再灌流時すなわち血管抵抗低下時における内胸動脈血流量変化を記録した。また平均血圧、心電図(II、V5)のST変化を持続計測、記録した。血流量は超音波トランジェットタイム血流量計で持続測定した。駆血前血流量39.9±9.8mL/min、駆血後血流量49±10.8mL/min、駆血解除後血流量35.6±5.9mL/min、駆血解除1分後血流量40.7±9.6mL/minであった。駆血前後および駆血解除前後に有意に血流量の変化があった。平均血圧は計測期間を通して変化はなかった。心電図(II、V5)ST変化も計測期間を通して変化はなかった。
上腕駆血阻血解除時に内胸動脈グラフトの血流量が低下し鎖骨下動脈-内胸動脈冠動脈バイパス盗血現象を示唆したが、心電図ST変化は認められず心筋への影響は少ないと思われた。1分間の阻血では反応性血流増加現象が未完成であったこと、また血管抵抗の変化だけでは盗血流量が少ないことが考えられた。今後駆血時間を延長し、症例を重ね検討する。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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