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2005 Fiscal Year Annual Research Report

マウスES細胞を利用した尿路組織再生の試み

Research Project

Project/Area Number 16790911
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

杵渕 芳明  信州大学, 医学部, 助手 (30362114)

KeywordsES細胞 / 重層上皮 / 尿路上皮 / 間葉組織 / 平滑筋 / 尿路組織 / 奇形腫
Research Abstract

【目的】1)マウスES細胞を用いて,尿路組織(上皮・平滑筋)の誘導を試みる.
2)培養組織を生体へ移植することにより,臨床への応用可能性を探る.
【方法】マウスES細胞(129/sv strain)から,コニカルチューブを用いて胚様体(EB)を形成した.これを単層の組織培養用アテロコラーゲン膜上に接着させ,2〜4週間培養した.培養液の条件を変えることにより,重層上皮と間葉組織から成る2層構造をもった組織を誘導することができた.同組織をヌードマウスの皮下および腎被膜下に移植し,2週および4週間後に採取した.
(1)培養組織について,免疫染色,ウェスタンブロット法,透過型電子顕微鏡,RT-PCR法にて評価した.
(2)移植組織については,免疫染色を行った.
(3)また,移植組織が奇形腫を形成しない条件についても検討した.
【結果】(1)培養組織は,重層上皮と平滑筋細胞を含む間葉組織からなる2層構造を示した.上皮は,pancytokeratin, cytokeratin 8, 18に陽性で,内胚葉系への分化傾向を示すと思われた.また,間質組織には,αsmooth muscle actin(SMA)陽性細胞が高率に認められた.RT-PCRでは,各種平滑筋マーカー(αSMA, calponin, myosin)の発現を認めた.また,尿路上皮マーカーであるuroplakin(Upk)の発現も認めた.
(2)移植した組織についても,一部にUpk3に染まる上皮様構造が確認された
(3)分化誘導培地を用いることにより,ある程度奇形腫形成が抑制された.
【結論】同方法により,ある程度分化した2層構造の組織を得ることができ,一部に尿路上皮の発現も認められた.また,分化誘導培地の使用や前処置を行うことにより,移植組織からの奇形腫形成も抑制できる可能性が示された.研究段階ではあるが,尿路や消化器系への応用可能性が示された.

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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